うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

「ビートルズ伝説」「ビートルズの社会学」

「ビートルズ伝説」「ビートルズの社会
音楽仲間が貸してくれた本です。前者のほうはヨガエピソードに運命を感じたということで、そのままプレゼントしてくれました。「ブックオフ250円」のシールが貼ってあります(笑)。でも、プライスレスな価値がある!
まず最初はこちら

文庫:ビートルズ伝説

文庫:ビートルズ伝説

インタビューや記者会見をまとめたものなので、当時の発言がそのまま載っています。最終的に決別したといわれている(が、和解したらしい →参考ページマハリシについての発言が、当時の言葉で読めるから。「ドラッグ」という章に、ヨガについて語っているジョージの長い文章があります。立ち読みする人は、ここは欠かさず読みましょう。
いくつか、ヨガに関係ないものも含めて、印象的な部分を引用紹介します。

<30ページ 「M.B.E.」より>
知らせを聞いた時はどう思いましたか?
リンゴ:表彰状のほかにすごいメダルがもらえるんだってね。大事にとっておいて年をとったらつけるよ。とっておきたくなるようなものだからね。
ジョン:M.B.E.は戦車を操縦して戦争に勝たなくちゃもらえないもんだと思っていたよ。
ジョージ:ロックン・ロールでこんなものもらえるとは思ってもみなかったね。
ポール:すばらしいことじゃない。親父が聞いたら何ていうかな?

4人の性格がよく出てて面白い返答。

<47ページ 「マハリシ」より>
ポール:ドラッグをやるのは、頭痛もしないのにアスピリンを飲むようなものだってことがやっとわかった。
ジョン:LSDをやる前にマハリシに会ってたら、やる必要はなかったナ。

ほんとかよっ!

<212ページ 「ドラッグ」より>
ジョージ:ドラッグをやらなくてもハイになる方法があるんだよ。ヨガとかメディテーションがそうだ。それを知った時、LSDに失望したんだ。

ほんとかもね。ジョージの発言なら。



次は、読売新聞社の社会派な一冊

横尾忠則遠藤周作三島由紀夫といった大物の軽い文章が読める点でも面白い一冊。日本の、ものすごく古く感じる教科書に載っていた時代と、ビートルズの音楽の年代がシンクロしていることにものすごくギャップを感じます。
ひとつだけ引用します。

<36ページ 「誰がビートルズを知っていたか」より>
もっと驚いたことは、20万人及ぶチケットを手に入れることが出来なかった少年少女のビートルズ・ファンがいたというのに、実際にはチケットが1万枚以上も、結果的には余っていたという事実である。

関係者筋、著名人に配っても余りまくっちゃったそうですが、今でも大物の海外アーティストのコンサートや格闘技の注目カードのリングサイドは有名人ばかり。接待枠が後ろってわけにもいかないし、ってなことなんでしょうけれど画面に大写しになると萎えます。この本に寄せられている著名人の文章にも、明らかに「行ってみたが、こうだった、いうほど悪いものではない」「行ってみたが、そんなに騒ぐほどのことか?」といった内容で、歌については「歓声がすごくて聴こえなかった」といった、ビートルズの音楽自体への関心が薄いものばかり。
先に書いた本のビートルズの言葉と、後に書いた本の中に引用されているビートルズ・ファンの投稿文章にものすごく文化の違いを感じます。「ビートルズちゃんたら・・・」なんてすっごく恥ずかしい独特の投稿文体。いろんな意味で、両方続けて読んでみて面白かったです。


ビートルズとヨガについての関連書籍はこちらにまとめてあります。