うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ヨガはヘンテコでおもしろい! と思った頃のこと

今年はわたしが初めてヨガを教わったインド人の先生とのお別れがあって、ヨガを始めた頃のことをいろいろ思い出しました。
とにかくいちいち、先生の話がおもしろくて。

 

練習中に「結婚は毒リンゴね。食べてみなくちゃわからない」とか、それヨガに関係ある?!  いま話すこと?! という訓示にニヤニヤしながら、腹筋でこらえる。そんなヨガクラス。
細かいところは妙に細かくて厳しいところもありつつ、豪快でおもしろい。

 


ヨガを日常のキャパシティ以上に深淵なものとして捉えようとすると、おかしなことになってしまいます。だからときどき先生のテキトーさを思い出したり、昭和の日本のヨガ伝道者のオモシロ話を本で見たりして、初心にかえります。
そんなこんなで、またラクガキです。

 

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わたしがヨガについて、え”え”え”え”え”ーーーっと思ったシリーズの一つ、ドーティ。
ドーティというのは布という意味で、布を口から飲んで肛門から出す胃腸の洗浄法です。この絵は、それを初めて知ったときの驚きを解凍して勝手に膨らませた絵です。

 


この浄化法を沖正弘先生の本の冒頭で、写真付きで読んだときの驚きったら!


この本に、こんな記述があります。

早朝の体操は気持がいい。このあと、体内をそうじするのだが、口からのんだひもを肛門から出して、胃腸の清掃をするのにはあきれた。私にとって、水を鼻から口に出すのが、せいいっぱいだったのだから

「あきれた」って(笑)。
わたしはとにかくこの本が大好きで、表紙にいくつかある訴求フレーズの中の「ノイローゼは さかだちで直せる」を信じて現在に至ります。同じ並びで「だれでも百歳まで生きられる」ともあります。いまはヨガをしていない人でも ”人生100年時代” と言われるようになって、この世はすっかり変わりました。

この本の初版は昭和37年(1962年)です。

 

 

 ━━ えっ!?  ちょっと待って。たったの59年前。

 

 

日本はほんとうに急ピッチで「安全で長生きできる社会づくり」が進んできたんですね。とはいえ、ヒトの心身は勢いで押し通したりイメージでゴリ押しするわけにはいかないもの。
自分の毒が自分に回ったりするから、価値観のひっくり返しが頻繁に起こる現代は、マメな解毒とユーモアが欠かせません。
「百歳まで生きること」が夢の表現だった60年前とは社会がすっかり様変わりしてるけれど、それはさておき、”うそーん” とか ”たのし〜” とユルめる感度は保っていきたいものです。