今年読み始めてどっぷりハマってしまった川上未映子さん。
もうあとはほんの数冊しか残っていないかな、というくらい、なるべくイッキ読みしないようにのばしてのばして読みたいのにやめられない。
エッセイもおもしろいけど、やっぱり小説がおもしろい。わたしのなかでのベスト3は「すべて真夜中の恋人たち」「わたくし率 イン 歯ー、または世界」「お花畑自身(「愛の夢とか」に収録)」。うーん、でも「あこがれ」も「乳と卵」もいい。「ヘヴン」もドスンとくるし、たまに自分の中の百瀬やコジマが脳内おしゃべりをはじめることがある。
エッセイのほうは、日々抱えているけど言語化したことのない罪悪感に似た感情が書かれていてドキッとしつつ、ひとりではないのだと思わせてくれる。
「すべて真夜中の恋人たち」は3回読んで、いま4回目。毎回ギュゥとなる。こんなにも「想起するギュゥ」「解凍されるギュゥ」が詰まった小説はなかなかないのです。この小説はいつもKindleの前半にあります(よく開くものから前半に並ぶ)。
はじめて読んだときにあまりにリアルで驚いて、こんなことも書きました。
まだ読んでいない人は、ぜひ。
▼過去ログリンク(読んだ日付順・上のほうが最近です)
【小説】
【エッセイ・対談】
【読書会ログ】すべて真夜中の恋人たち