うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

日本人なら知っておきたい仏教

以前「日本人なら知っておきたい神道」という本の感想を書きましたが、同時多発的にこの本のシリーズに夢中になっている同僚が貸してくれた「日本人なら知っておきたい仏教」。読みやすくて、あっという間に読み終えてしまいました。神道に比べると、西遊記やヨーガをきっかけに仏教のほうが少しは知っていたので、するすると頭に入りました。今回は、今まで知らなかったトリビア的なものをいくつかピックアップして紹介します。

<124ページ 「臨済宗との密接な関係」から>
江戸時代はじめにあたる1654年に、中国の明朝の高僧隠元が日本に招かれて起こした宗派が、禅宗のひとつである黄檗宗である。隠元隠元豆を日本にもたらしたことでも知られる。

「へぇーーー」でしょ。


<134ページ 「寺院再興を訴えた僧侶たち」より>
廃仏毀釈がほぼおさまった明治5年(1872年)に、政府は僧侶の肉食、妻帯禁止を解く法令を出している。これは、政府が寺院に対する国家管理と保護を放棄する方向に向かうことを宣言したものとされる。

生まれる100年前のこと。そんなに最近まで? と思います。今となっては「エロ坊主」なんて言葉がなんだかスッと入ってくるので。


<145ページ 「性を超越した存在の菩薩」より>
とくに柔和な表情の観世音菩薩は、やさしい母親のように慕われている。観音像の顔は、女性の顔のようにみえる。しかし、観世音菩薩は男性でもなく女性でもない。中性でもなく、性を超越した存在だとされる。

うちこは子供の頃、夏目雅子三蔵法師を「男?女?」と思ってみていたのですが、まさにキャスティングの妙であります。


<158ページ 「ガンジス川のワニの神」より>
金比羅とは、ガンジス川に住むワニをあらわすサンスクリット語「コンピラ」からきたものである。インドでは古くからワニが神格化されて、水の神、水難よけの神としてまつられた。

金比羅うどん=ワニうどん


こんなふうに、身近な豆知識がいっぱい。タイトルどおり、読んでおいて損はないと思いました。

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