うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

次世代ウェブ グーグルの次のモデル

タイトルには「次のモデル」という言葉が使われていますが、最終章の「打破 キーワードは『リスペクト』」の章で、現状が本質に対して誠実ではない(具体的には、ブログ上でアフィリエイトの「儲け額」に走る使い方)状況から、今見えてきている傾向が書かれています。その前の章でもゲームの世界での通貨がリアルマネーに換金される現状など、サービスが一歩進んだ段階で起こる出来事が書かれているのですが、感じたのは「サービスを普及させるのは、なまなましい煩悩だなぁ」と。
あらゆる場面で感じますが、「不労所得」的なお金儲けをしたい人が本当にいっぱいいるようで、世の中そんなキャッチコピーがあふれています。
この本でも、アフィリエイトで儲けた人のドキュメンタリー番組をきっかけにその人のブログが炎上した件からつながって、「やらせ」を刺す風潮が高まってきている件について、また「やらせ」への反応について前向きなコメントが書かれていますが、私は個人的に最近のやたらにテレビ番組の嘘を叩きまくる傾向に、なんだか集団エネルギーの負の面を見るような嫌な気分になることがあります。ネット上では、あらわになった人間の負の感情に学ぶことが多いです。
mixiについて書かれている章もありましたが、mixiについては先月読んだニュースで「ああ、日本人的」と思ったことがありました。(ここからは、プライベートなSNS談義)

SNSをやめた理由 という記事から>
彼らは、SNS の参加(活動)をやめた理由として、「忙しくて閲覧や書き込みの時間がなくなった」「興味がなくなった」「足あとが残ることがわずらわしくなった」「つきあいで書き込むのが面倒になった」「期待はずれだった」などをあげている。

この、「つきあいで書き込むのが面倒になった」というのがとっても日本人的な気がしたのです。「反応を迫られる感覚」というのが、律儀な社交辞令だなと。無視でいいのに、「足あと」の呪縛ですかね。
mixiは爆発的に広まったこともあり、私もアカウントを持っていますが(今はこのブログの日記がフィードされるので、自動発信ばかりで最近はあまりログインしませんが)確かにその頃にはいろんな人に誘われたし、リアルな人間関係で複雑な思いをしたことがあります。
道場で毎週会う人に、「mixi使ってるの? 登録したいから名前教えて」と言われたのですが、道場でためになる話もしなければ、その人は「話したいことは話すが、人の話はあまり聞いていない」「聞きたいことはきいてくるが、会話でギブアンドテイクが成立しない」といったタイプの人でした。
私、正直なもので「学生時代の仲間や身近な人への近況報告のために、まだわりとちゃんと使っているから」という理由で断ったのですが、それはそれは「冷たい人」扱いをされました。その後はそうも言ってられず、断るのも面倒なのでやっつけ登録的な面もでてきたのですが、「人間性」を学ぶのにこの頃の経験は非常に役に立っています。


その頃特に学んだのは「相手のライフスタイルに配慮しないメッセージを送ってくる人」がけっこういちゃうこと。「それって今週じゃん」みたいな連絡をmixi上で送られていて、メールへの転送も設定していなかったので、数日後にログインしてびっくり、とか、「mixiからメッセージ送ったんだけど」と普通に昼間みてないの?という前提で言われたり。「普通に職場でログインすることが許されないかもしれない環境」で働いていることは知ってるはずだし、携帯のメールアドレスも知ってるのに。なぜ?の嵐でした。


こんなことはmixiがなければわからなかったので、ある意味勉強をさせていただきました。
このブログに切り替えたきかっけは、「親への近況報告になることを書いているのに、もったいない」と思ったのが一番の理由。親の世代にmixiは敷居が高い、というか「火サス」や「11PM」を子に見せたくない親のような気持ちに似たよくない状況への防衛本能で、さすがにすすめられない。リアルで仲の良い同僚に「うちこを登録したいんだけど、わたしのmixiのリスト、あまり好きじゃなさそうなのよ」と言われれば、このブログを教えればいいし。「はてな」さんはいろいろ対応しているので勉強材料として使いやすいし、シンプルだし。
日記を書きはじめて1年が過ぎましたが、公開しちゃうことで多少文章に気を使うようになったり、ためになるコメントがいただけることがあったりして、今のところ良いことばかりです。

次世代ウェブ グーグルの次のモデル
次世代ウェブ  グーグルの次のモデル佐々木 俊尚

光文社 2007-01-17
売り上げランキング : 5442

おすすめ平均 star
starジャーナリストらしい丹念な情報
starまとめと予習
starすでに分かりきっている"次世代"

Amazonで詳しく見る
by G-Tools