うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

北欧スウェーデンのかわいいモノたち 山本由香 著

古本屋で手にし、どうしても後ろ髪を引かれて買いました。目に入れるものが心に与える効果をいまさらながら感じるようになり、近頃こういう本に惹かれます。 この本にある少しスモーキーなトーンのペーパーナプキンやキッチンクロス、壁紙のパターンは、かわ…

「雑念がなくならないんです」という申し立てに対して、いまのわたしが思うこと

これは数年前のことですが、瞑想がうまくできないという意味で「雑念がなくならないんです」という話をされたことがあります。そのかたはどこかでティーチャー・トレーニングを受けたり、熱心にヨガについてのことを学ばれているようでした。わたしのところ…

ちいさい秋

突然ですが、近ごろわたしは四十肩・五十肩を「ちいさい秋」と呼んでいます。ふと、ふわっと見つかる感じが気に入っています。 同世代の仲間があちこちで見つけている。 だぁーれかさんが、だぁーれかさんが、だぁーれかさんが見つけた♪ という風のうわさの…

カレーリーフを摘んでみたら、手のひらに南インド料理店の香りが広がってびっくりした

春に友人からもらったカレーリーフがこの夏に少しずつ大きくなって、まだ小さいのだけど一部茶色くなった葉があったので数枚摘んでみました。こんなに香りのハーブが、この世にあるんですね。はじめてのことだったので驚きました。調理中の厨房のような匂い…

森鴎外記念館(東京都文京区)

ここ数ヶ月で森鴎外の小説をいくつか読んだので、千駄木駅近くにある森鴎外記念館へ行ってきました。この近くに住む友人に声をかけて。 一緒に行った友人は『舞姫』『ヰタ・セクスアリス』を昔読んだことがあるようで、森鴎外が若い頃の写真や発言を見ては「…

あなたにオススメの 本谷有希子 著

思い起こすと2019年ごろから、身近な人と「この除菌カルチャーは苦しいよね」と話していました。当時それは精神のことを指していました。閉塞感みたいなことです。そしてその翌年にはリアルに除菌カルチャーが評価されるパンデミックが起こり、精神にも肉体…

内側のエネルギーを自家発電すること

少し前に、わたしが初めてヨガを教わった、インドからやってきた先生の話を書きました。わたしはいまでも時々、先生の鋭い目つき、大きな声、「Wait! 待って。ゆっくり、ゆっくり」というフレーズがとにかく耳に残っていて、性急な挙動に厳しかったことを思…

五輪書 宮本武蔵 著/渡辺一郎 校注

少し前に読んだ森鴎外の『阿部一族』に61歳(亡くなる一年前)の新免武蔵が登場していて、ずっと本棚にあったこの五輪書をはじめて読みました。もとは兵法三十五箇条という覚書があり、それをさらに意図も含めて書かれたのが五輪書。構成が地水火風空(密教…

日常的に目に入るものを変えたら、一年後にいい感じで影響が出てきた

そろそろ来年の手帳を買わねばな、という時期になりました。今年は日記と手帳を分けて過ごしていたのですが、また来年からA6サイズに戻そうと思っています。昨年の夏から使い始めて今年いっぱいで終わる Ban.do(バンドー)の日記の効果は絶大で、英語で出…

いや〜な夢を見たときは、朝の瞑想のチャンス

今年の春から毎朝『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を読んで瞑想をしています。顔を洗って歯を磨いて植物への水やりをし(洗濯をする日は洗濯機のスイッチをオン)、クイックル・ワイパーをしたらいつもの場所に座って本を読み、その内容を瞑想します。そのあと、…

青年  森鴎外 著

いや〜、こじらせたね青年。おもしろい。こじらせ王子♪しかも、賢い。これは困った。この物語の主人公・小泉純一君は、自分が好感度の高いルックスでそれを隠したり自虐したらもう何も書けないことがよくわかっている。なんかいまどきのアイドルみたい。 い…

ブッダ ── 大人になる道  アルボムッレ・スマナサーラ著

ここ一年半ほどで世の中の状況が大きく変わるなか、「このことについて自分はどう考えているだろうか」と自分に問うトピックの性質が変わりました。そのたびに、これについては理性よりも感情が優っているな……、そしてその感情は、かつて抱いたこの感情の記…

日没  桐野夏生 著

メンタルの調子がよくない時に「この人を信じても大丈夫だろうか」と探るときの ”信じる” と、安定しているときの ”信じる” は、まったく意味が違うと言っていいくらい違う。この振れ幅をどうしたものか。後者には主体性があるけれど、前者では半分消えてい…

アップデートを個人の意識に対して求める響きの捉えにくさ

最近、「アップデート」という言葉がどうも残酷に響いて気になることがあります。はじめは、まるで人間を機械のように扱っていて「劣化」と同じように聞こえるからかな・・・と思ったのですがそうではなくて、意識を塊のように扱うことにイメージが追いつき…

三点倒立のコツのコツ 5つの知覚の優位性を入れ替えること

これはヨガの三点倒立に限らず、例えばアルダ・チャンドラ・アーサナやサトウキビのポーズ、ウッティタ・ハスタ・パーダングシュタ・アーサナでも同じことが言えるのですが、今日は感覚の奥の前提条件を剥がすことについて書きます。三点倒立についてはこれ…

50代から始める知的生活術〜「人生二毛作の生き方」〜 外山滋比古 著

著者が91歳の頃(2014年)に、仕事や日常からの学びを書かれた本で、元の本は2010年出版。そこに加筆・修正されたものだそうです。修正にあたって4年前に書いたことを反省し、少し前の過去に言ったことを無理やり押し通そうとしない軽やかさ。後半はだいぶ書…

舞姫 森鴎外 著

10年ほど前に夏目漱石を読みだした頃、何度か同時代の森鴎外の本を読んでみようかと思いつつ、いやいやいやいやあの作家ばかりはどうも・・・と遠ざけていました。高校生の頃に教科書で読んだ『舞姫』の印象が強烈で。 森鴎外はわたしにとってずっと「気持ち…

ジャッジメンタル社会のなかで自分の愉快を解放する

みなさん、愉快に暮らしておりますか?わたしはそのあたり、自分で工夫をしながら暮らしています。ユカイツーカイ怪物くん世代ですから。ぐふふ。 これは10年以上前から少しずつ、ずっと感じ続けながら葉のように広がり茂ったわたしの考えなのですが、多様性…

何様  朝井リョウ 著

ヨガのワークショップやイベントのようなクラスに参加した時に「それでは二人組を作ってください」と突然言われたことがこれまでに3回くらいあった。アジャストメントの技術練習をするような場でもペアヨガでもアクロヨガでもないのに、なんだこれは疲れるタ…

マイ・インターン(映画)

2015年の映画です。おもしろくて3回観ました。 ヒューマン・ドラマとして重くならない最大限の工夫がされていて、そんな余裕がある爺さん、いるかーい!というくらい素敵なベン(ロバート・デ・ニーロ)と、一生懸命でキュートな社長・ジュールズ(アン・ハ…