うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

北欧スウェーデンのかわいいモノたち 山本由香 著

古本屋で手にし、どうしても後ろ髪を引かれて買いました。
目に入れるものが心に与える効果をいまさらながら感じるようになり、近頃こういう本に惹かれます。


この本にある少しスモーキーなトーンのペーパーナプキンやキッチンクロス、壁紙のパターンは、かわいらしいのに落ち着く魅力があります。

 

医療系ガイドブックのデザインは文字がほんの少し。植物とメッセージが上品に配置され、まったく説教くささがなく、自然に健康に暮らそうという気持ちにさせてくれます。

健康のことを伝えるのにまるで受験対策のように感じさせるデザインって、生きることを窮屈にさせるし、ほのぼのしていなければいけないという人間性を提示するかのようなダサいデザインも、これまた生きることをつまらなくさせる。

 

医療ガイドブックの表紙はちょっとしたプレゼントにしたくなるほど素敵で、この本のカバーデザインにも使われています。昔のNHKの教育テレビや小学校の教科書で見るようなデザインとはほど遠い明るさ。

こうやって見ていくと、日本でよく見るヴィジュアル・デザインは、警戒心を抱かせないことや親しみやすさに重きを置きすぎて、非言語の領域でしか表現できない共鳴の作用を潰しているものが多いように思います。

チャラチャラした感じではないからいちおう話を聞こう、と条件付けをする考え方が根強いのか、もともと心が弱っている前提を強く設定しすぎなのか。

 

この本を見ていたら、わたしは「楽しさ」をキーに外部とつながっていきたいのだなということがよくわかりました。

人生を楽しもうという雰囲気があふれていて、見ていると幸せな気分になります。

 

 

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