うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

情報の「捨て方」 知的生産、私の方法 成毛眞 著


バカとか情弱とか攻撃的な言葉が出てきて、読み始めてから、そうか読書ではなく情報収集の本なのかと気づきました。この本の終盤に「いまは教養ブーム」と書いてあり、なるほどと思いました。
わたしのところには、足がつるとか四十肩だのという話と同じくらい(肩の件は、知らんよ…)、「読書のしかた」の質問があって、そういう質問の中にはインプットとかアウトプットとかそういう単語が含まれています。そんな流れもあって、この本を読みました。
わたしは普段情報に対して「効率」はそんなに意識しないのですが、以下の箇所はほんとうにそうであるなとうなずきました。

何かが起きたら、普段はそこで何が起きているかも調べるべきだということです。個人的には "驚き" であっても、それがその場での "いつものこと" かもしれません。調べてみて、いつものことでないとわかったら、それは大ニュース、つまり、価値ある情報であると判断できます。
(2章 情報を「見極める」 より)

雰囲気やインパクトのある画像とキャッチコピーだけでものごとを判断する人がどんどん増えていて、たまたまの状況を「盛る」傾向にある人はスクリーニングしていかなきゃいけないような波が、わたしのような超一般庶民のところにもきている。そんなことを思う日々だったので、うなずきました。


ほかにも、体育会系の人が面接を通過しやすい理由が2つ述べてある箇所は「なるほど」と思う内容でした。
情報は見極められるけど、人間は見極めるのがむずかしいとあります。一緒に仕事をしてやっとわかる、ということでした。目的ありきの場合の考えかたでは、確かにそうなんですよね。
「ざっくり断捨離したいの」という人向けの本ではありませんが、身近に「噂好きのあの人」など具体的にカットしたい情報源がある人には、なんらかの角度で背中を押してくれそうです。


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