うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

空腹リアライゼーションをインド哲学ベースで掘り下げてみた

わたしは書きものや作りもので夢中になると、あまり食べません。
朝起きてそのまま作業を始めて、2時間くらいして「ああ、おなかすいたなぁ」と思いながら3時間ほど作業を続ける、ということがあります。ちょっと違うことを脳みその3割くらいでチラチラ考えながら本編をダラダラやるのですが、たまに3割のほうが膨らんできて、メモしたりします。


先日、その3割で「空腹」の観察をしました。
観察というのはそれをずーっと見つめるとあまりうまくいかなくて、話半分くらいがいい。
で、いよいよ空腹だということになると、用意をするまえに理由をつけたくて、いろいろ自分に問いかけます。
こんなふうに。


知覚器官うちこ:おなかすいたね〜

思考器官うちこ:おなかすいたって言うけどさ、それは物理的に空いたってこと?

知覚器官うちこ:あんたいつもややこしい質問返してくるよね。このガリ勉!

思考器官うちこ:ああ、ごめん。物理的にというのは、「胃の容量がなくて、なにか入れたいね」っていう意味かってことだったんだけど……。だとすると、なにか炭水化物がいいのかな?

知覚器官うちこ:なにか、あったかいものがいいね〜

思考器官うちこ:たしかに今日は少し寒いね。身体の中からあたためたいのね。うん。ちなみに胃の容量の件といまのは、どっちの優先順位が高いの?

知覚器官うちこ:あんたいつもややこしい質問返してくるよね。このガリ勉!

思考器官うちこ:ああ、ごめん。胃に炭水化物を入れつつ、あたたかい飲み物を飲めばいいもんね。ごめんね気が利かなくて。

知覚器官うちこ:あ、きのう買った堅焼きせんべいがあったね!

思考器官うちこ:「ふわふわのサラダせんべい」も「ルマンド」も一緒に買ったけどそれを指定してくるという事は、触感に刺激が欲しいんだね。ちなみにその触感に堅い刺激が欲しい件と、触感に温度の刺激が欲しい件と、触感を重量として感じたい件は、どの優先順位が高いのかな?

知覚器官うちこ:あんたどこまでもややこしい質問返してくるよね。このガリ勉! 和田勉

思考器官うちこ:あああ、ごめん。お詫びにコーヒーを入れるよ。




  コポコポコポコポ・・・・

  ・・・・ほっこり。



知覚器官うちこ:おいしいね〜。あったまるぅ〜。なんか、チョコってあったっけ? チョコ食べたくない?

思考器官うちこ:コーヒーに合うものとして、記憶から想起したんだね!

知覚器官うちこ:なに言ってんの? なんか甘いもの食べたくない?

思考器官うちこ:お。おおぅ。味覚の話をしていたんだね。なるほど味覚の点ではおせんべいの塩味よりも甘みのほうの優先順位が高いんだね。わかった。ところでさっきの触感の堅さと温度と重さの件だけど……

知覚器官うちこ:もー! あんためんどくさーい! おなかすいたー!



ということをして、それでちょっとおもしろくなって、めんどくさいままさらに1時間くらい作業を続けました。
そうしたら最終的に容量の件がいちばんの優先課題になったので、パスタをゆでてブランチにしました。ありものの材料で。
ガリ勉だの和田勉だのと罵られましたが、昼過ぎまでこんな問答をしていました。


知覚器官(感覚器官と訳されたりもする)を、インド哲学ではブッディ・インドリヤ(またはジュナーネンドリヤ)といいます。思考器官はマナスといいます。記憶はスムルティといいます。
これだけでもおぼえておくと、意識を整えるときに、なにかと便利ですよ。