前回はインドひとり立ち一人旅だ! ってことで(インド旅行の初回はインド人友達ラフルの世話になりまくりだったので・・・)、空港到着初日はロニシゲタトラベルのロニさんのお世話になったのですが、最後にラフルに会ったら「うちこはなんで、デリーに着いた日をわたしたちに連絡しませんでしたか」と悲しそうにされたので、やっぱり彼らの世話になることにする。
ラフルは、「○○してくれて、どうもありがとう」とお礼を言うと、いつも「ノー・サンク。サンクはありませんね」と言う。「なぜ礼を言う」とばかりにロヒトもうなずく。この感覚が、インドです。
感謝を口にするような関係自体が、アウェイな感覚。
空港に迎えに来てくれたラフル(左)とロヒト(右)。
会うと本当にほっとする兄弟。「僕たちは家族ですからね」って何度も言われると、本当にそんな感じになってくる。不思議だなぁ。
空港からシャルマ家へ向かいますよ。これはまだ空港の近く。
都会はこんな感じね。
何の因果か、航空チケットを取ったすぐ後にインドの銀行と国際決済サービス「Paypal」間の取引が停止されるというトラブルが起こり(しかも2ヶ月も停止)、「うちこ、助けてくれ!」というSOSでインド行きまでの数週間、彼らはうちこの決済アカウントでビジネスを続行。アメリカとイギリスにインド製品を輸出しているの。
インドからのアクセスIPでもブロックされてしまうので、社長と副社長の指示に従い(もちろん奉仕ヨガ)、ちょちょっとアカウントとったり複数サービスをつないだりってことだけなんだけど、これもめちゃくちゃ勉強になってよい経験。「もしやインドのIPで制限されてるのかしら」と思いつつも、とにかく忙しかったので、ディテールはインドで会ったときに話せばいいやと思って、言うとおりにこなしていました。
うちこ:そんなことになったら、インドのビジネスマン、めちゃくちゃ大打撃じゃん。信じられない。
ラフル:でもその信じられないことが、2ヶ月近く続いたんだ。
インドは、先日の電車の話のときにも書きましたが、ITのサービスだけは、「この脱力弛緩大国にして、なぜ?!」と思うくらいちゃんとしている。なので、まさかなぁ、って思っていたのでした。でも、やっぱりIP制限だった。
そんなこんなで、今回は行く前からもう「明日行くからさ、そんときでよくねぇ?」みたいな感じになっていました。
ラフル(左)とうちこは同じ歳で、ラフルは日本語が話せるから、英語とちゃんぽん。ロヒト(右)は本当に仕事熱心。英語だけの会話だけど、図に落とすのが抜群にうまいから、話はサクサクすすみます。
無言で図を書いて、書き加えて、書いて書いて、「ティーケー?(OK?)」「アチャ!(わかた!)」。みたいな感じ。
この兄弟とは2001年にインスタントメッセンジャー(今でいうスカイプ)でネットを通じて知り合ったのだけど、やっぱり二人ともめちゃくちゃ頭がいいんだなと、あらためて思ったりしました。
そしていまさら気づいたこと。彼らのパソコンのデスクトップ・ピクチャは、ラーマクリシュナとヴィヴェーカーナンダ!
このご家庭自体がラーマクリシュナさん大好き家族。あちこちに写真がある。うちこはいままで、「誰だろう? この、暑すぎてエネルギー吸い取られまくっちゃった的な脱力おじさんは・・・」と思っていたのだけどね(笑)。パソコンのデスクトップ・ピクチャは薄くぼやけた写真なのだけど、ヴィヴェたんはほら、イケメンだからぁ、すぐわかったの。「わ! ヴィヴェたんだ! うちこ、この人大好きよ!」「カルマ・ヨーギね。うふふ」なんて話を、仕事の合間にする。
そんなさなかでも、娘っ子は情け容赦なく、お仕事の邪魔をしにきますよ。かわいすぎるからもう、しょうがない。
お仕事の後に、カレーが出てきましたよ。大好きなマタジ・カレー(母のカレー)
この日、ラフルは断食ミール。本当に食べないのではなく、こういう断食の日に食べる、刺激のないごはん。
そしてこの日、ずっと気になっていた「いつまでたっても登場しないラフルの奥さん」のことを聞いてみた。
「彼女は、僕のビジネスライフが理解できないと言いました。ここから車で15分くらいのところにある実家に居ます」と。
そっかぁ。うちこは、こんなに頭が良くて一緒にいてイライラしない男性は珍しいと思うのだけど。
そして思う。国境を越えた友達の結びつきについて。彼らとのかれこれ10年近くになる交信は、はじめから「仕事」で繋がっていたんですね。初めてネットで知り合ったとき、ラフルは日本人を観光案内する仕事をしていて、キャリア・アップのために取得する日本語検定2級試験のために、うちこが日本語をサポートしてた。
ロヒトはエンジニア。いつもパソコンを見ながらITの話をよくしてた。アキバ系OLですからね(笑)。
当初うちこはまだヨギじゃなくて、うちのかーちゃんだけがヨギで、インドに親和性が高いからなんとなく縁があったのかなと思っていたのだけど、結局ここは「カルマ・ヨーガ」でつながっていたみたい。今回の旅で、ヴィヴェーカーナンダさんが教えてくれた。
インド面白いなぁ。