うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

インドの鉄道は、ネットでチケットを買っておく

2013年2月追記:2012年にインド旅行をした際、ネットの予約には現地で使用できるモバイルの番号が必要になっていました。SMSで確認メールが届くシステムに変更されているので、本記事はインドで携帯電話を持っている人と連携するか、現地で携帯電話のある状態で利用する情報としてご活用ください。

▼以下、2009年の記事です
うちこは旅の準備で、(1)航空券とる⇒(2)ビザとる⇒(3)お世話になる先生に宿の相談も含めて連絡⇒(4)電車のチケットを取る という順番で準備をしました。先生のメールにやたらと「もし電車のチケットが予約できていないようなら、連絡して」と書かれている文面を見て、なんでそんなにそこにこだわるんだろう? と思っていたのですが、調べてみたら

日本のように発券機で買ったりできるわけでもなく、乗る直前に買えばいいものでもない。ほとんどの場合、前もって予約しなければならないのだ。しかも、常に満席状態のインドの鉄道、その予約は最低でも2週間前、ヘタすると1ヶ月前には行わなくては、満足に席を得られない。

という記事を発見。しかも、以前ここで紹介したことのある冬野花さんのコラム。こりゃ本当に違いない。やべー!と。


出発10日前にあわててネットで予約して、チケットをプリントアウトして、改札とかまったくなくホームに行って、いきなり乗りました。乗っているうちに、チケット確認の鉄道員さんが車両内を確認にまわってくる。
チケットは、日本でプリントアウトした紙。これでOKなの。



一般女子に比べたらそこそこネットサービス勘のあるうちこでも、いくつか「んーと、これは・・・」とわからずにやり直した箇所がいくつかあったので、ご案内しておきます。(これはあくまでうちこの手順を通してこうでした、という話。ネット予約のサポート屋ではないので、「この画面から進めない」みたいな質問は、されてもお返事しません。サイトのデザインも変わったりするしね)


頼りになったのは、このサイト。ここでだいたい状況を把握できました。世の中には、親切な人がいるものです。
インド鉄道利用法:予約から乗車まで
あと、地球の歩き方の中の記載も併せて参考にしました。


■予約作業は、こうするとスムーズでした
(1)まず、「IRCTC」で「会員登録(無料)」をさくっと済ませておく。
(2)その後、会員登録・ログイン作業なしで空席情報をさっと見られる「eRail.in」と、実際に予約を行なう「IRCTC」のブラウザを同時に立ち上げて作業するのがよい。


■(1)の会員登録でちょっと迷ったこと
手順はインド鉄道利用法:予約から乗車までの通りなのですが、ここにない情報としては、
(1)会員登録は、ログイン窓下の「Signup」から。日本のサービスのリンクのおき方に比べると、ちょっとさりげないところにあります。
(2)会員登録時のアドレス入力で一箇所「ん?」と思う箇所があります。

この、CityとState。プルダウンは適当に選んでも大丈夫です。うちこはどちらも一番上のプルダウンを選びました。そうでなければ、右のOtherに「Tokyo」「Japan」とかいれておけばOKみたい。地球の歩き方には、Otherの欄に入力すればよい、という解説になっています。正確さは問われない、ということ。電話番号も、普通に日本の番号を入れました。


■(2)の「eRail.in」のインターフェースがちょっとわかりずらい

これなんですがね、
緑の四角のところ:FromとToで駅を選ぶ
ピンクの丸のところ:日付を選ぶ
緑の丸のところ:FromとTo、日付をちょっと変えたときは、ここを押すと「再検索」機能なの
赤の四角のところ:これは、空席のクラス。3AとSLが基本よくある席なのだけど、実際乗ってみると3Aなら快適さは約束されます。
というかんじです。


■思う行き先の電車が少ないよー! と思うかもしれないけど、大丈夫。なこと
上のキャプチャの紫の四角のところ。うちこははじめ、ハリドワール⇒デリーに戻るのに、「デリー行きが少なすぎるよ、困ったなぁ・・・」と思ったのだけど、同時に結果に出てくるのが、同じ市内の駅だったりします。落ち着いてネットで調べれば、大丈夫。「NZM」というのは実際デリー市内の別の駅「Nizamuddin駅」でした。
「東京」を指定したけど、「大手町」もひっかかった。みたいな感じで、要はその鉄道会社の持つ線が止まる駅が表示されている状態。近くには行けるわけです。(東京駅と大手町駅ほどには近くないけどね)


■実際「IRCTC」で予約するときに、知っておくとあわてずに済むこと
●基本的に、うまくいかないと再ログイン。という仕様。「戻る」ボタンは生きません。「あれれ」となったらさっとトップページに戻って再ログインしましょう。
●食事が出る電車もあり、「ベジタリアン」「非ベジタリアン」の選択を迫られます。なんとなく決めておきましょう。でも実際配るときはけっこういいかげんで、気分で「やっぱベジタリアンにしよーっと」と思っても変えられる雰囲気です。
●まれに「Ladies車両」の選択肢みたいなのが登場します。ためしににやってみたのですが、それを選ぶと予約できる電車の選択肢がググッと減ります。余計なことはしないほうがいい。実際そんなにあるのか? と思うくらい、一回もそんな車両を見かけませんでした。
●クレジットカードで支払い(2010年2月時点)
VisaかMasterの場合は「AXIS PG」を選択しないと通りません。ユーザーインターフェースが若干わかりにくいですが、「Visa」「Master」のロゴをクリックして先に進みます。
認証は早くなっています。サービスが改定されたようです。
「CITY PG」と「ICICI PG」は認証が通らなくなりました。
●(2009年9月時点は以下のとおりでした)
クレジットカードで支払いをしますが、日本で見かけない選択肢が出てきます。VisaかMasterかDinersなら「CITY PG」というのを選べばOK。
●予約ができてしまえば、あとはいつでも「IRCTC」にログインして、左のメニューの「My Transactions」の「Print E-ticket」からプリントアウトできるので、ネットカフェで後日出力できます。
●【重要】チケット記載の「CONFIRM」(上のチケットの写真の、赤線のところだと思う)が「WL」だと、事実上「キャンセル待ち(ウェイティング・リスト)」。席は確保されていません。でも、普通に決済まで画面は進んで完了できちゃうシステムです。(乗れなければ、後で戻るらしいですが)


インドのIT化は、その前に行ったパリと比べて格段に進んでいます。牛の糞を慎重によけて歩きながら、海外からネットで予約した電車に乗るべく、駅へ向かう。この状況が本当に不思議。
うちこはインターネットの便利さに触れるとシンプルに感激するタイプなので、インドのこういうところがたまらない魅力だと感じます。ネットが使える環境を持つ暮らしの人同士で比べると、インド人のほうが、よっぽどテレビよりもネットを見てる。インドでお世話になった先生もそうだったし、再来訪したホームステイ先の友達もそう。

ちなみにモバイル事情は、デリーとリシケシではけっこう乖離がありました。デリーの人はメールとカメラを使える機種を持っている人がけっこう見受けられるけど、リシケシはまだまだでした。いままさに、ものすごい勢いで地方へ拡大中! という感じ。
ちなみに鉄道予約の「IRCTC」はモバイルでも予約ができるようです(会員登録時のオプション選択に「Mobile Booking」というものがあります)。うちこはどんなに「不衛生」でも「Yes!IT」ならぜんぜん帳消しにできちゃう。女子としてはダメかもね(笑)。