図書館で借りて読みました。アディダスのモーニング・ヨギーニに参加している間、「これってどんなんだったっけ?」と思うことがあったとき、この本を参考にしていました。
基本的なことがすべて網羅されていたので、とてもよい復習参考書になりました。
うちこは、普段は太陽礼拝のような流れで行うヨガではなく、ひとつひとつのアーサナを順に行っていくヨガをしています。その順番の構成がとてもすばらしく、各アーサナに深みがあり、それを日々積み重ねていくような感じです。
アシュタンガ・ヨーガはいくつものアーサナが呼吸でつながっていて、目線の位置も定められており、これはこれで全体の流れの感じ方がずいぶん違うものでしたが、本質的に以下のところは共通していると感じました。
・細かいことにこだわることは重要ではなく、そのときどきの自分のコンディションを感じることができることが学びであること。
・「継続すること」で身体が自然な流れを覚えてくれること。
・なめらかな動きは、「継続」から生まれる基礎体力のようなものであること。
うちこが普段行うヨガも、バンダを意識しなければ、すぐに限界が来ます。呼吸のポイントも、とてもいっぱいあります。
ただ、いわゆるフローヨーガといわれるスタイルではないので、それはポイントポイントで言われてそうするのではなく、「継続」から自然に身体が学んでいくことができます。道場ではあまりこまかく指示を行わないのも、その性質ゆえのことと、うちこは思っています。「続けていたら、わかってきたね」と。
90分のレッスンの中で、呼吸ばかりに意識を持っていくと、ただでさえこなすのが精一杯なところでは、頭でヨガをするような感じになってしまいます。でも、頭でヨガをしていないときに、ふと感じる「こうすれば、自然に身体がもっとこうなる」という呼吸と締めつけの動きがあります。そんなときは、きっと正しい呼吸、バンダの状態であるはず。まだまだ少ない修行からの経験ですが。
おっと長くなった。話をアシュタンガ・ヨーガに戻します。
この本は、基本的な流れの復習という感じで読みましたが、以下のところが「はて?」と思ったことへの回答でした。
<28ページ 「移行のテクニック」より>
ジャンプアップで足を後ろに移動するときに息をとめると緊張が生まれ、着地の際、背中に衝撃を与えます。息をとめると、エネルギーの流れやバンダのコントロールも妨げられます。息を吐いていれば、移行は流れるように進みます。
「人は、余裕がなくなると息が止まるのよね」って普段人に言いながら、この移行のときは自分もそうで、初心ふたたび。という感じです。
<42ページ 「三角のポーズ」より>
膝を固定すると膝の関節に体重がかかりすぎ、場合によっては痛くなるかもしれません。これを避けるには、次の動作に移るときには膝を曲げ、靱帯ではなく筋肉を使いましょう。
これは、やりながら「この足首への負担、いいのか?」と思いながらやっていて、やはり靱帯を使ってしまっていたのだな、ということに気づきました。
アシュタンガ・ヨーガをやってみて思ったのは、物理的に身体の機能をとても幅広く生かすプログラムであるなぁということ。「しんどい」とか「パワフルだ」とか思われることが多いようで(パワーヨガといわれるものも、基本これに近いですしね)、実際今日の筋肉痛もなかなかのものなのですが(笑)、最後に感じる疲労感は、頭の中や内臓も含めて「身体全体を大きく包む」もの。この全体感は、その動きがもたらす身体へのアプローチの網羅性によるものだと感じました。特に呼吸によるところが大きいと思います。
そのほか、普段のヨガでは慣れてしまっていて気づかなかった「いいのか? この瞬間の、ここへの負担」という感覚も久しぶりに思い出すことができました。先生がやっている動きを真似している間にも、「自分は、いま、ここがこうだなぁ」とコンディションを見る余裕が大切ですね。
ジャンプアップで戻るたびに、あらあらわたしったら、どんどん後ろに来ちゃって・・・なんてことよりも、大切なことがいっぱいあるってわかっていながら、そんなことが気になってしまったり。
いろんな意味で、初心に戻れるとってもよい学びを得ました。この本にも、感謝。
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