長く東京に住んでいるけれど一度も行ったことがなかった、浅草鷲神社の酉の市へ行ってきました。
この日は満月の翌日でした。
満月の夜は曇っていて、翌日の月はスッキリ見えました。
映画の世界だった
誘ってくれた友人は大学の仲間で、わたしにおすすめの映画を教えてくれる映画の先生でもあります。
「そういえば、若尾さまとフランキー堺が酉の市でデートして痴漢に遭う映画があったよね」と尋ねてみたら ChatGPT よりもスラスラと解が出てきて、さすが人間!
友 人:『女は二度生まれる』ね
わたし:あの酉の市は、花園神社かな
友 人:ううん。ここだよ。この神社だよ
わたし:まぢ!? いま映画のシーンの中にいるの?
友 人:あの芸者の店(秘密の売春宿)は新宿だったけど、フランキー堺が働いてる寿司屋は新橋の烏森神社のあたりだったはず。で、新橋から参拝デートのあとに上野へ行ってたから、この神社だね
同じ映画に靖国神社参拝のエピソードもあったので、わたしは記憶がごちゃまぜになって、てっきり花園神社と思っていました。花園神社は新宿区にあるので。
それにしても、友人の記憶力はどうなっとるのよと感心するばかり。
▼この映画です
プライム会員でなくても、標準画質でamazonで300円で見ることができます。
ファッションだけでなく、会話のオシャレ度がとんでもない映画です。
序盤で、この人しかいないって役で菅原通済さんが出てきます。
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聖地巡礼ではしゃぐ観光客です。
『女は二度生まれる』は、一の酉には行きそびれたけど二の酉には行きたいと言っていたフランキー氏に、若尾さまが新橋駅で待ち合わせの提案をするやり取りがナイスな映画です。だから覚えていました。
インバウンドで賑わう東京ですが、映画で観た60年前の夜よりも空いていました。熊手と酒粕を買って帰りました。
お店の人が、これから寒くなるから豚汁に入れるといいよとすすめてくれました。
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参拝のあとも積もる話がマウンテンだったので、上野からの終電ギリギリまで話しながら歩きました。
友人は沢村貞子さんの本を読んだばかりで、わたしは高峰秀子さんの本を読んでいる最中。
わたしたちは今の時代を生きながら、生まれる前の映画の話をしています。