うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

感情の筋肉ストレッチ後の眠気が、ヨガ後のそれと似ていた

わたしはたまに感情が少ない状態になることに危機感というか、これでいいのかと思うことあって、たまに映画を観にいくようにしています。
先週は飯田橋にあるギンレイホールという映画館で「永い言い訳」「湯を沸かすほどの熱い愛」という映画の二本立てを観てきました。
わたしにとってリアルタイムの日本映画は、ちょっとした試合。昔の映画や海外の映画だと感覚的に距離を感じるのでラクなのですが、そのとき観た二本はどちらも頭皮の下や頭蓋骨のなかにギュウギュウ刺激のくる映画。帰りはぐったり。


永い言い訳」は主人公のエゴイスティックな行動がいちいち「うわー」という感じなのですが、でもおなじ感情のタネはいつ芽が出るかわからんものじゃ…思わせるもの。そして、素直になれそうになったところで、エゴの発動をガツンと誘発することが起こったりする。なんなのこういう展開!
湯を沸かすほどの熱い愛」は、ストレートに泣け泣けとギュウギュウしめつけてくる。何度も何度も、これでもかという苦難。登場人物の報われなさがいちいちつらいのだけど、血縁よりも他人を信用することのすばらしさがじわじわきて、希望がある。


まあとにかくこの組合せで、その日はなだれ込むように布団へ入りました。病気になったかと思いました。
わたしは「深く眠るためには、よく運動して太陽に当たる」というのが自分なりの健康法だったのだけど、感情を極度にストレッチすると、別の感じで眠れるものですね。
その日と翌日は眼窩の周辺がずっと痛くて、お酒を飲んでいないのに二日酔いのような痛みに苦しみました。
そのあと、ふと


 映画評論家って、すごいな


と思いました。
なんというか、感情の筋力があるってことでしょう?


わたしには同時に反省のようなものもあって。
ふだん感情を抑制してやり過ごしているから、筋肉痛みたいになったのだろうと。
身体だけでなく、心のほうも、ほどよく動かしておくようにしないとな…。なんてことを思ったのでした。