もうやめたほうがいいとわかっているのに手を出してしまう。
わたしはヨガのセンセイなどをしているのだから、新宿とか池袋とか下北沢とか中央線ぽいのはもうどっかに封印しておいて、中目黒とか代官山とかそういう…、そういう…、と思っているのに、読む。もーなによーやめてよー、ほんとにもー。という種類の引き込まれかた。
この本をお昼休みに読んで、またしれっと仕事に戻るときの背徳感がすごい。近ごろキレイな本ばっかり読み過ぎだっただろうか、わたし…。と、反省の方向すらおかしくなる。
この本は物語が三つ収められているのですが、どれも頭がおかしく、おかしいと思いつつもまるで稲中卓球部のように親しんでしまい、今日も自分が社会の中になじめていることにホッとします。「いまここで笑っていられる奇跡」みたいな気分。
この場でこの本をすすめることすらばばかられる。という自分をはばかりたい。
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