インド行きの飛行機の中で知り合った女性と、1年ぶりにあらためて東京でお会いしたときのこと。
前回はゆきずりの出会いだったので自己紹介もざっくりだったけど、彼女はわたし以上にソフトボールをやっていたことがわかり(実業団が強いことで有名なグループ出身)、以後どのアーサナでどうこうという話もすべてソフトボールや野球の用語になって大盛り上がり。
彼女はピッチャー、わたしはキャッチャー。身体が小さいので意外と言われるのですが、セカンドで盗塁を刺すのが楽しくて。投げるだけでアウトが取れる、しかも一球で。こんなにクールなポジションはないじゃないか、と思っていました。ソフトボールはちまちまバントしたり盗塁したりが多いのでね。
もともと肩が強かったので、アシュタンガのねちっこいチャトランガの移行など、ヨガで嫌がられるところも楽しく習得しました。
そんなわたしは、投球やバッティングの話をしながら……
(相手の名前は仮に「たきこさん」としておきます)
たきこ:あの頃(ソフトボールで現役の頃)ヨガをやっていれば、もっといいパフォーマンスが…、なんて、思うんですよね…
うちこ:あのアンシンメトリーにねじって出すエネルギーとベクトルは、ヨガを知りすぎてしまうとマイナスになるような気もするよ
たきこ:なるほど!
うちこ:バッティングのほうが、わたしはヨガの教えが活かせたと思う。バンダが。
(以後ピッチングスタイルや打法の話の後)
うちこ:あらゆる投球フォームに対応する待ちのバンダを見ると、「梨田はすごい」と思うの
たきこ:わかる!
うちこ:あとは、種田ね
たきこ:職人だ。がはは
うちこ:バンダが決まってるから、待ちの状態であの膝、腰の使い方ができるんだと思うの
そんなわけで、梨田さんと種田さんにベスト・ウディヤーナ・バンディスト賞をお贈りしたいということになりました。
バンダして、ユルんでる。 ←ここ重要
わたしが「キムヨナはすごい」と思うのは「無茶な体勢で眉毛を離す表情表現ができる」ところなのですが、あれは、こんにゃく打法の膝の開きと同じくらい難易度が高いと思っています。