少し前に「カピアーサナ」について書き、そのときに「アンジャネーヤ」もハヌマーンの別名です、という話をしました。
今日はアンジャネーヤ・アーサナのことを書きます。
ハヌマーン・アーサナも含めて猿の名がつくアーサナ(体位)は前後開脚の形になり、特に後ろになる脚の付け根(鼠蹊部・そけいぶ)の縦の伸びがあります
こういう形のポーズです。
三日月のポーズとかクレセント・ムーン(Crescent Moon)という名前でヨガクラスに登場することも多いかと思います。
アンジャネーヤというときは、アンジャナーの息子=アンジャネーヤ=ハヌマーン=猿、なのですが、そこまで神話のことを考えて言っていません。
(こういう名前のポーズで、こういう形をとる、くらいの話です)
上下の中間に意識を向ける
ここから先は、わたしがこのアーサナのガイドをするときにこういう言いかたをしています、という一例です。
このポーズは「脚を前後に開く+腕を上にあげる」の組み合わせで、脚の力もバランスも必要なため、形をまず作ろうとしてしまうと、中間のことを忘れがちになります。
このポーズの中間に、バンダというのがありましてね。これが、ヨガでは重要です。
バンダというのはバンダナのバンダで、縛るという意味です。
バンダナは、わかるかしら。80年代のお兄さんが頭に巻いていてたやつね。
このバンダを効かせた状態で、おへその奥とお尻の穴の奥のあたりにある力をほんのりキープしたままポーズを取るのがよいです。
「バ」のとこです。
ここの力が抜けてしまうと、以下のような連続性で、ヨガとしてはポーズが少し崩れます。
- 肋骨(あばら骨)が左右にパッカーンと開いてお腹の上部の力が抜け、それによって上半身の体重が腰への負担になってしまう
- 前足の膝が外に傾き、腰や状態がねじれる
- 前足の膝が外に傾くと胴体が下に沈み過ぎて、上に伸びにくくなる
胴体が下に沈みすぎる件は、少し専門的な言いかたになりますが、プラーナとアパーナのバランス(上下のバランスを取る)として、下への力(アパーナ)が多くなりすぎるよ、ということです。
バンダを保つために、のまえに
この中間への意識は、どんな言いかたをしても注意が一瞬それてしまうので、何回かやっているうちにわかってきます。
目線が上を向くポーズの時に胸から下のことを言われると思考をしなければならないので、息が止まりやすくなります。
まずこのポーズに慣れるまでは、
え、え、え、なに?!?!☆▽□×?!
となります。
なので、これからに書くことは、慣れてきたら気にすればよいですからね。
このあと、この部分の話をします。
後ろ足のことです。
脛の内側に意識を向ける
脛の骨には内側と外側がありますよね。赤い線が内側です。
この、ほぼ肉のつかないほう。弁慶が打たれたら涙がちょちょぎれる側。
先のポーズで後ろに伸びている脚の脛の、ここを床につけようとすると、バンダのスイッチが入りやすくなります。


後ろに伸びている、脛に床がついている脚は、かかとから足の甲がまっすぐになるように気をつけます。
かかとが外に逸れないように意識すればOK!
ここを意識するとバンダのスイッチが入りやすく、腰の反りすぎも防ぎやすく、一石二鳥です。
感じてみてね☆
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