うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

般若心経の3割

般若心経の3割
般若心経は「ま〜か〜」から数えはじめると260の漢字で読まれています。(真言宗だと冒頭の「仏説」も読むので262文字)。
頻出ワードのいくつかは、みなさんも頭に浮かぶかもしれませんが、整理してみました。
せっかくなので、クイズにしましょうか。


問い1:以下の漢字を、般若心経に多く登場する順に並べよ。


「空」「色」「不」「無」


 thinking time ・・・ 


 ・・・  ・・・  ・・・ 




こたえ。

無:21回  不:9回  空:7回  色:6回


これがさっさと書けるようになると写経スピードが格段にあがってしまうのだけど、「無」の下の「てんてんてんてん」には、「あぁいま、雑だった」とよく思わされる。ニクい構成です。
この4文字で全体の16.5%を占めます。



もうひとつ。

問い2:般若心経に6回も登場する6文字のフレーズがあります。さて、なんでしょう。


 thinking time ・・・ 


 ・・・  ・・・  ・・・ 




こたえ。

「般若波羅密多」

6回出てきます。6文字×6回で、36文字。
先の「空」「色」「不」「無」と、この「般若波羅密多」で、全体の30.4%を占めることになります。



波羅密多はサンスクリット語のparamita(超越的)の耳コピで、写音です。
ぎゃーてーぎゃーてーのところもそうです。こういうのは、日本の場合は中国を経由して伝わっていますから、あてた漢字の音の持つブレンドもあり、そういう音になっている。
チベットではガーテーガーテーだよねとかいうのは、あれです。
「コケコッコー」と「クックドゥードゥルドゥー」みたいなものです。



般若心経は読むと面白いですけれども、空耳アワー的な構成要素もありますので、ストーリーだけでなく、音も感じたい。
ストーリーは、ざっくり言うと前半は楽しげなことを滅多斬りにされ、後半は苦しげなことにあきらめの境地を教えられ、それでも最後は彼岸へ GO! という流れです。
最後の「GO! GO!っぷり」がすごい。全部覚えられなくても、このGO! GO!部分(ぎゃーてーのくだり)だけでも同じ効果があるよとまで言ってくださってしまうところが、般若心経のすごいところ。
鋭く深い教えがギュウギュウに詰まっているってだけじゃない。ノリもいい。
日本人にとってマントラといったら、やっぱりまずはこれだと思うのです。



▼おまけ。般若心経に関する過去ログ
ブッダのマネジメント(チョギャム・トゥルンパ著「タントラへの道」引用とともに)
般若心経の真実 佐保田鶴冶 著
ポケット般若心経 大栗道榮 著
図解雑学 般若心経


▼おしらせ
東京で生ブログ仏教編(来月)