身体均整法にある「運動、動作の検査法」を参考にいつもこっそり人の身体を観察したりしているのですが、自分のこととなるとわからないことが多く、自分なりに方法を見つけようとしています。
以前「三点倒立で左右差を確認する」ことについて書きました。寝ている状態で確認するものは自分で観察するのがちょっと難しい。そこで三点倒立で見てみるということを思いついたのだけど、今回は鼻の穴の収縮状態を確認する方法の代案として、三点倒立の状態で膝を曲げてみた。
もともとは、腹ばいで膝を曲げて踵をお尻に叩きつけようとしてみる動作で見るものなのだけど、やってみてもなかなかわかりにくい。わかりにくい要素はこんな流れ。
- 感覚的に、左のほうが踵がお尻に近づいている感覚がある
- ふくらはぎを揉んでみると、明らかに左が柔らかい
- これって、ふくらはぎの硬さの影響がないかい?
わからん!
膝裏の伸展は、ヨガのアーサナで左のほうがよく伸びると感じている。
が、これは普段右足重心であるために、右の膝裏が伸びにくくなっていることが要因ではないだろうかと思う。表を確認しようにも、裏に理由がありそうなことが、よくある。
そこで、逆立ちでとりあえず膝下を垂らして解放してみたら、右の膝表のほうがやっぱり伸展する。
ちょっと角度がついているので、厳密には右の膝の内側のほうがよく伸びている。
「膝関節の伸展は鼻の穴の筋肉の収縮と連動している」ということだけ覚えておいて、しばらく逆立ちの前に左右の鼻の様子を確認してみることにしよう。そのうえで、これからも他の方法で何かが見えてくるかもしれない。ほかのアーサナにもヒントがありそうだ。
こういうことは、「自分で自分を観る方法」として研究しています。
自分の身体のディテールを知りたいからではなく、アーサナをグイグイやってもしょうがない仕組みに興味がある。身体が硬いなんていう自己判断は、この奥行きに比べたら、とるに足らないことです。
身体の宇宙は、もっともっと深遠。ひと呼吸の間に、おそろしい量の学びがある。
ヨガおもしろいよ。