マントラについては以前「サハナー・ヴァヴァトゥ」について書いたことがありますが、今日はどうにも音の響きがまろやかで、雪見だいふくのような味わいのマントラ「Asato Maa(アサトー・マー)」について書きます。「無知から知識へ導くマントラ」というのは、わたしが勝手につけた邦題です。
このマントラは、インドでラジェンドラ先生が朝稽古の前にとなえていたのですが、その「"まろまろ" した音の響き」がどうにも頭にこびりついてしまっていて、ラヴィ・シャンカール氏の「Chants Of India」の4曲目でこれが流れたときには「キター! まろまろマントラ」と思いました。
メッセージはシンプルです。英文はParmarth Yoga & Meditation Centre の「Prayers & Mantras」テキスト、訳は「Chants Of India」のライナー、発音ふりがなは「うちこ耳」です。
om asato ma sadgamaya,
tamaso ma juotirgamaya
mrtyorma amrtam gamya.
om santih santih santih.
あさとーまー さっがまやー
たまそーま じょーで がまやー
めってょーるま あむれたん がまやー
O Load! Lead me from unreal to real;from darkness(ofuignorance) to light(of knowledge)From death(the sense of limitation)to immortality.(limitlessness,liberation).Om Peace,Peace,Peace!
おお神よ、どうか真ならざるものから真へと
われを導きたまえ
闇から光へとわれを導きたまえ
(すなわち無知から知識へと)
死から不死へとわれを導きたまえ
平和あれ、平和あれ、平和あれ
「知識」と「不死」がひとつながりになっています。