ここ2週間ほどでわたしの生活を大きく変えた一冊です。
自分はざっくりしたインプットのほうが行動に移しやすいタイプだということに気づくきっかけになりました。
切り方も分量も書いていないレシピなのに、次へ次へと作りたくなる。「こういう食べ方、家でやるとおいしいよ」と提案されまくる感じ。
文庫なのに300以上のメニューがあり、さらに日常の食事にまつわるエッセイも。パラパラめくるだけでワクワクします。
冒頭の献立論のようなところはまるっとスルーし、作ってみたいものに片っ端から付箋を貼って、実際に作って食べ始めました。
そんなこんなで4つ作ってみたうち、2つはすでにランチの定番化が確定!
すごい打率です。
気に入った順に紹介します。
大根もちもち
ポン酢をつけて食べました。
汁ごと大根おろしと白玉粉を混ぜたのがベース。レシピでは大葉とネギを入れるのだけど、ネギの代わりに賞味期限が切れてどうするか困っていた梅干しの果肉を入れたら、美味しい♪
ベースのとろみはもう肌感で理解できたので、あとは具を無限に楽しめそうです。大根おろしが合うものは全部合うので助かります。
自分でできると思わなかったのと、途中で話しかけられて火を止めてもまた続きを焼けばいいので、昼の時間帯に会議が前後にある在宅勤務日ランチにちょうど良いです。
人参だけのパスタ
人参、バター、オリーブオイル、塩、パルメザンチーズだけでこんなに美味しい食べ物ができるなんて信じられない。
人参以外は常備しているのと、この先しばらく人参はずっと安価だろうから、昼ごはんの材料不足を考えなくて良くなります。これもエースになるメニュー。
このためにマッシャーを買ってよかった。
パルメザンチーズは高かったからパウダーチーズを初めて買ったのだけど、それでもめちゃ美味しい。
▼このマッシャーを買いました
ささみの海苔チーズ焼き
ささ身だけ買えば海苔とピザ用チーズで低糖の満足食ができる。感動しました。
観音開きのささ身に具を挟む順番が海苔→チーズってとこだけ暗記しとけば、なんなら塩コショウを忘れても、後でかければOK。
ざっくりでもうまくいって、居酒屋の粋なメニューみたい。
きのこと干し海老の旨煮
桜エビで作ってみたらコクがありすぎる仕上がりになったので、大根おろしで薄めて食べました。
舞茸をエリンギに変えたら好みの濃さにできそう。干し海老は買い慣れていないから慣れた素材で調整の余地あり。
* * *
わたしの暮らしは電子レンジもオーブンも蒸し器も圧力鍋もない簡素な台所。常備している調味料も多くありません。それでもまだまだ50種くらい楽しめそう。
作り方の情報は骨子だけなので、自分の行動パターン(環境と食材の買い慣れ度合い)で自分なりの黄金比を探すのが好きな人向けです。
里芋を使ったメニューが多いところも良くて、この本のおかげで、この冬からもっとたくさん食べられそう。
これは自分で見つけた本ではなく、お互いの家を行き来する友人が「あなたにも」と送ってくれました。わたしはこっち方面のアンテナが鈍いので、ありがたいです。
人生長いから、ちょっとずつできるようになっていくんだー。
(今週のお題「生活の知恵」)