先日、同世代の女性たち4人で雑談しているときに、ふとこんな問いがありました。
結婚している人、していない人、お子さんのいる人、いない人、バラバラのごちゃ混ぜのおしゃべりです。
ざっくり、40代中盤以降のあれこれの話をしているなかで
「みんな、仕事以外のどこで友達を見つけてるのだろう」
このつぶやきに、「それね・・・」となりました。
最初に「勉強会かな」と、ほかの方のお答えがありました。
わたしは「旅先」と「レストラン」という答えが浮かびました。
旅先では情報交換のために人が繋がりやすく、行き先きや荷物のまとめ方に個人の背景や特徴がわかりやすく出ます。
「レストラン」は、よくよく考えると何かとの掛け合わせです。
そこでの会話や食べるものに関するエピソードをきっかけに繋がっていきます。レストランはコンセプトを体現しているから、そういうことが起こりやすいのでしょう。
その点でいうと、「勉強会」も似ていますね。
中年期以降の友達作りのハードル
わたしは中年期以降の友達作りでハードルになるのは、性格・経験・所属・属性・趣味のどれでもなく、"待ち合わせの機会" だと思っています。
提案・設定・スケジューリング・要約・連絡の手間、いろんな要素を含んだ複合的な、総合的に大きなもの。結局のところ、これがハードル。
「ここへ自分の意思で出かけているうちに知り合った」というのは能動的かつ健康的で、精神的負荷の不均衡を上手に退ける、賢いバランスの取り方。スマホがなかった時代の社内結婚って合理的なシステムだったんだなと思うようになりました。
長年の友人同士でも小さな失敗はあり、寄りかかりすぎたかな・・・、という内省と修正の繰り返しが人間を磨くプロセスだと、何歳になっても思います。これも修練。
それをしなければ、友人の数が減っていく。感情が去るという意味ではなく、寿命で身体が他界してしまうので物理的に人数が減ります。
年数をかけて知っていく
友達作りは関係構築なので、年数がかかるもの。
ざっくりの振り返りですが、出会いから3年くらいはかかっている気がします。いくつかシーズンを経ていろんな面を共有しながら、話せる友人になっています。
その間に、もちろんブランクもあります。
「ああ、この人はこういうふうに外部環境の変化と自分の事情、内部反応の波を捉えて乗り越えていくんだな」という個性を、同時代に生きながら時間をかけて知り合っていくって、豊かなことだなと最近つくづく思います。人口が多いから起こることです。
20年経っても30年経っても、はじめて聞く話がある
わたしの場合はここ10年ほどで学生時代の友人との再会もあって、昔の語調のままで話していることがまるでタイムマシンに乗っているようで時々うれしくなります。
まだまだ、年齢を重ねることで解けていくものがあります。
「あの頃、同時にこんなことが起こって苦しかったんだよね」とか、「あの頃あそこに住んでいたのは、こういう事情があってね」と新たに聞く話があり、わたしも唐突に話すことがあります。
先日も「そんな気持ちでいたのか」と思うことをある友人から言われました。「あなたと違ってわたしは安全策をとってきたから、なにかを肝に銘じて暮らすような失敗を経験していない」と。
わたしは彼女の理性的でありながらオープンマインドなバランス感覚をお手本にすべきと思ってきたので、お互いに不思議だねと話しました。
彼女は海外留学経験があり英語が話せて、ねじれた転職や婚活の対人問題など強い経験をしているように見えるけど、自分なりに足りないと思っているところがあるみたい。
また着て出かける前提で、鎧を一時的に脱いで置いておける時間
中年になると、それぞれがどこかで責任を持って苦労をしていることがわかっているので、「ひとまず休憩」と、ウルトラマンがスーツを、ミッキーが頭を脱ぐように、「また着用する前提の鎧」の存在を認め合った上で話せているのがちょうどいい関係です。
それを「全部脱ぎ捨てよう! もう二度とあんな窮屈なものは着用しないのだ!」とするのが、エクストリームなカルトで、恨みの反動をエネルギー源にした “つながり” です。
スケキヨが集団でマスクを脱ぐような・・・。(絵を想像しただけで怖い)
だから時間をかけて、誰かと一緒に鎧をちょこっと脱いで話せるように心がける。
こういうことが、長くなりそうな人生を楽しく生きるスキルになるんじゃないか。
あと40年50年生きたら、いま知り合った人もみんな古くからの友人になります。
* * *
<余談>
今週からしばらく、移動も含めて予定が詰まってきました。
それぞれの機会に合わせた準備をしてまいります。(リアルでお会いできる方は、その時に♪)
ブログのほうも、書きたいことがたくさんありますので、どうぞまたお付き合いください。
▼ここにおります(東京)
今週末は関西です。
関西でも、このブログを読んでくださった方とお会いできるのを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いします。