美術館も博物館も事前予約制になり足が遠のくなか、とても気になる展示があり表参道駅まで出かけてきました。
青山通り沿いにあるスパイラルガーデンの1階で、向田邦子さんの原稿、食器、服、旅のスナップ、徹子の部屋の映像を見ることができます。
この展示の情報は、さて次は何を読もうかな…とネット検索した時に見つけました。
昨年の夏に友人の Instagram で見た本棚のラインナップをきっかけにエッセイを読み始め、以来著者の魅力にハマっています。
エッセイの中で何度も自分の字がきたないと書かれているのですが、ほんとうに読めないくらいで驚きました。ものすごく速く書いていたのかな…。読解する人もすごい。
まえに読んだエッセイの中に、シナリオに「手紙を持ってくる」と書いたのに誤読されたままドラマが作られて、その場面で登場人物が牛乳を持ってきたというエピソードを読んだことがあるのですが、そりゃそうだ！ と思う字でした。わざと自分を下げて書いているネタかと思ったら、そうでもなかった。
つまらない謙遜や自分下げをしない人なのだなと、ますます好きになってしまいました。
まーそれにしても、おしゃれな人です。服と小物のワードローブがいちいちかわいい。
写真のイメージだと長身に見えるのだけど服も靴も実物が小さくて、ほかの人と写っている写真を見ても長身ではない。目元がキリッとされているので長身な印象を受けます。口紅が濃いとまるで女優のようなのに、あっさりメイクの時は職人に見える。
「徹子の部屋」の映像では淡々とあまり大きくない声で鋭いことを話されていて、徹子さんがすごく真面目に前のめりで質問をしまくっていて、悩める乙女の人生相談会みたい。わたしが知っている徹子の部屋の印象とはずいぶん違っていました。向田邦子さんが迎えている感じに見えました。
帰りにはすっかり影響されちゃって、身の回りの物を買いたくなりました。
「とんかつ・まい泉」のある通りで美濃焼のマグカップを買って、そのあと明治通りまで出て小さなお財布を買いました。ひきこもり×電子決済への移行で長財布を使う機会が減り、かねてより小さなお財布にしたかったのだけど、こじゃれたモノを探す気力もないままでした。
お会計の後にお店の人から「今日は一粒万倍日といって、お財布を新調するのにいい日なんですよ」と言われて、帰りに電車で検索してみたら縁起のいい日が重なるグレートコンジャンクションみたいな日で、「一粒万倍って、グリコの絵にかいてあるやつですか？」と言ったときにお店の人がポカーンとしていた意味も理解しました。
あれは一粒300メートルでした。
会場イベントとして開催予定だった映像放映はオンライン配信になったそうなので、帰ってさっそくチケットを購入しました。楽しみ♪
▼配信チケットはここで買えます
