うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

弓のポーズと後ろから見た背骨のカーブ

背骨のカーブとシュート
なぜかこのポーズが苦手とか、このポーズだけきついという場合の原因を紐解いていくとき、足首が硬いとか、肩が内側に巻いている(猫背でもそうなる)というようなわかりやすく分解できるものもあるのですが、今日は「なぜ」のなかでもあまり語られない、背骨のカーブについて。
身体を横から見た場合の姿勢や骨盤と肩甲骨の位置で見るゆがみについては、丹田や腹筋の使い方の説明、トレーニングでアプローチがしやすいのですが、この「後ろから見たカーブ」については、わたしも日々ああではないか、こうではないかと思うことが多いです。
下の写真は「姿勢保健均整法(身体均整法)」から。



この赤と水色の線のようなカーブのこと。これはわたしがいろいろな人を見てきた中での現時点での観察で、こういう人が居るなぁと。
体癖3種、4種の強い人がこれにあたるように思います。赤が3種、水色が4種じゃないかと思うのだけど、これはヨギの想像。
わたしもこのカーブを少しだけ持っているように思うのだけど、微細なので、ねじれとの区別がつきません。わたしは整体師ではなくただのヨギなので、こういう観察はヨガがベースなのですが、このカーブの強い人は、



ダヌラ・アーサナ(弓のポーズ)で足首を持つ時点で、かなりつらそうです。
後ろから見たS字のカーブを持っていても、加えてねじれの要素を持っている人は、ねじりやすいベクトルから入っていってここをうまくやれたり、肩口を呼吸と共に開くのが上手な人は、腕を長く使う技術でそこをなんとかできたりするのですが、あまりに後ろから見て背骨がカーブしたりシュートしている人は、出だしからつらそう。
回数をこなすことで、脚の付け根を長く使うことで手が届きやすくするとか、呼吸と連動する反らしやすいタイミングをつかむとか、そういうことを勝手に出来るようになっていくのですが(高い木に実がなっていたらジャンプ力がついたり、腕を長く使うための工夫をする猿と同じ)、やりにくさの大きな原因へのアプローチにはなりません。


わたしはこのS字へのアプローチとして、「ガス抜きのポーズ」をおすすめします。
弓のポーズが苦手な人は、ガス抜きのポーズでコロコロと傾きやすかったりしませんか?


これね。


後ろから見ると、



こんな感じで。


これ以上のことは、正直わたしは同じ傾向を持っているわけではないので、よくわからんのです。ですが、この傾きを正そうとするときの「内臓へのアプローチとの連動」に注目しています。
「ガス抜きのポーズ」は名前のとおり腸に語りかけていくアーサナなのですが、腸って意外と高い位置から始まっている。胃が終わったらすぐ十二指腸。ガス抜きのポーズ自体、背骨のS字が少ない人には腰椎近くの小腸から肛門近くの直腸までアプローチできるのだけど、このカーブとシュートが強い人の場合、かなり胃に近い部分の腸へのアプローチになる。なので、しんどいポーズを攻略しようと頑張るよりも、「ガス抜きのポーズで呼吸を観察する瞑想をするほうがいいんじゃないか」と思っています。
今日は頚椎の話(顎が上がっちゃうとか頭がゴロゴロ傾くなど)は省きます。3種の人は、「あそこは? ここは?」と断片を集めるように深追いをしない、コンプリート願望が過剰でないところがチャームポイントだから。



こういうことは、日々のアーサナ観察の中で統計結果があぶりだされる感じなのだけど、先日たまたま「めっちゃ3種」の女性を見て、こういうことなんじゃないかと思いました。彼女たちに共通する要素としては「気持ちを安定させたい」という欲求。わたしはなんとなく、左右型の要素を持つ人の打ち明け話を聞く展開になることが多い気がする。
このへんの因果関係は、まだよくわかりません。