うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

あなたの不調がスパッと消える!快腸SPAT  鹿島田忠史 著

アジアの国を旅していると、一週間くらいでおなかをこわします。
なりゆきアジア旅行をするようになって初めの頃は、胃腸の問題は緊張によって抑えられていて、帰国してからドカンと発熱するというパターンでした。
ここ数年、旅に慣れてきてからは旅行中におなかをこわすようになったのですが、「非日常」は胃腸に負担をかけるものであるということと、胃腸はしっかり人格を持っているなというのを年々強く感じるようになっています。
わたしの身体イメージとしては、頭は志村けん、口は加藤茶…というふうにメンバーが居て、胃腸はいかりや長介。許される範囲が決まっていて、だめなときは機嫌をとるしかないような、そんな存在。消化の火が消えてしまったときは、いくらほかのメンバーが元気でも、どうにも立ち上がらない。

 

わたしは自分がなにをストレスと感じているかは、自分ではわからないものと思っています。その場を離れたり何年か経ってから、少しずつ振り返れる。でもそれだって、あとで物語を作っているような感じです。旅の間は場所を移動するせいか、それを短期間で感じやすい。人生をギュッと濃縮してシミュレーションするような、そんな感覚があります。

そんなこんなで旅の後はよく胃腸について考えます。
この本は腸にフォーカスしてその仕組みやおすすめの運動「SPAT」を紹介する内容。運動のところはヨガニードラの前後にマッスル・トーンを整えるときと、ヨガニードラから戻ってくるときに行なう動きとよく似ていて、とくに意識して日常に取り入れなくても日々行なっているものでした。
おもしろいなと思ったのは、以下の点。

  • 腸内細菌には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」がある
  • それらの理想的なバランスは 2:1:7

日和見菌というのがあっちへ寄ったりこっちへ寄ったりしていると思うと、ものすごく納得できるんですよね…。
調子が悪く胃がNO!と言っているときは即答なのですごくわかりやすいのだけど、腸からの返事はいつも「いったん持ち帰らせていただいて、社内で検討してからお返事差し上げます」みたいな感じだから。

呼吸のキャパシティを衰えさせないことが腸の健康にもつながるそうで、あわせて気道のストレッチ方法が紹介されていました。
これらはふだんヨガの練習のウォーミングアップやクールダウンとして行なっているメニューと重なるものが多く、ヨガは管を通すために開発されたものであるけれど、そういえば腸も長い長い管だもんな…と、あらためてしみじみしました。

あなたの不調がスパッと消える! 快腸SPAT(スパット)

あなたの不調がスパッと消える! 快腸SPAT(スパット)