うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

Creativity 創造性 OSHO / 山川紘矢+山川亜希子 訳

これは昨年、同シリーズ「Courage 勇気」の後に読みました。

淡々と説いた説法をテキスト化したシリーズ。テーマは本ごとにざっくり分かれているだけで、いずれも「OSHOはマインドと瞑想についての説明がとてもじょうず」という感想。テキストで読むと少しヘンに感じるところもあるけれど、口語となればそれは納得の強調のしかた。自己啓発本というより「テキスト起こし」と思って読むのが適切なのだなということが二冊目でわかりました。
いくつか、とても印象に残った語りがありました。

神は失われることがないので、覚えておくことがとても難しい。神のことをいつも覚えていることができるのは、とても少数の人間だけだ。自分から決してなくならないものを覚えていることは、とても難しいのだ。
(第2章 五つの障害物 1.自意識 より)

この最後の一行のやさしさよ。

 

 

マインドは過去のものだ──過去、そして過去、それ以外ではない。マインドは記憶という意味だ。だから今この瞬間のマインドはない。今この瞬間にいるということはマインドがないということだ。
(第2章 五つの障害物 3.知性 より)

過去、そして過去、というところはなんか耳で聞いたら沁みそう。

 

 

オープンであるということは、あなたのマインドを脇に置いて、生を古い目でではなく、新しい方法で、何度も何度も繰り返し見つめることだ。
(第2章 五つの障害物 4.信念 より)

オープン・マインドネスについては何度もインドの道場でもらったテキストを読み返しているけれど、新しい方法を拒絶しないことなんですよね。そのことについては昨年書きました。日常会話ではコミュニケーションにおいて開いていくこと(隠さず出し、与えること)というふうに使われることが多いので「オープンな人」という用法のおかしなフレーズには気をつけているのだけど、この部分を読んでまた認識しなおしました。

 

 

 創造性とは、どんな仕事も瞑想として楽しむこと、どんな仕事も深い愛を持って行なうことを意味している。もしあなたが愛を持ってこの講堂を掃除するのであれば、それは創造的なのだ。
(第3章 四つの鍵 3.普通の中に涅槃を見つける より)

この本はこの部分を読むとそう感じないけれど、この本は全体としてコツコツ働いている人を社畜と揶揄しながら起業や移住を新しい生き方として見せるような、そういう考えを持つ人にもめちゃくちゃ刺さりそうであったりする。

わたしがOSHOを警戒してしまうのはこういうところでもあったりして、個々がどういうモードで話を聞いているかということまで考えてたらこういう話し方はできないよな…と思いながら読んだけれど、漠然とした不安に包まれたときに読んでみたら違ったりするだろう。

Creativity 創造性

Creativity 創造性

  • 作者:OSHO
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/03/27
  • メディア: 単行本