石畳の古い町並みを抜けたら、突き当たりは海でした。坂越湾。
途中で立ち寄った観光案内所の人が100%「牡蠣を食べに来たんですねはいはいはい」という前提で話してくるので、そんなつもりはなかったのですが牡蠣を食べました。
── 結論。
この町は牡蠣が好きな人が来たら狂うと思いました。
ここはそのくらいすごい牡蠣海岸でした。貝のご馳走といえば迷わずサザエを指す日本海側育ちのわたしには、殻付きの牡蠣を炭火で焼いて食べるワイルドな手技力がありません。さてどうしたものか…。
と思っていたら、地図に気になる表記があったので、観光案内所の人に行くならここだとすすめられたお店へ行ってみることにしました。
海鮮問屋「城」は平日でも人がいっぱい
海沿いを右へ、1分ほど自転車で走ると着きます。
新潟の寺泊にもこういう感じのお店がいっぱいあります。なんとなく懐かしい感じ。
このお店には牡蠣のお好み焼きがあり、これならひとりの小食でもOK。わーい。
牡蠣増量ではないデフォルトの牡蠣お好み焼き1200円を頼んだのですが、こんなに?! というくらい牡蠣たっぷりのお好み焼きでした。
牡蠣増量バージョンになると、なんとなく牡蠣と牡蠣をうっすら粉でつないでるみたいな感じになるのでは…。牡蠣好きは狂いますよ確実に。気をつけなはれ。
店内では上品なキャメルのセーターを着たお姉さんたちがナイフを使って巧妙に手首を動かしながら牡蠣を炭火で愉しまれていました。こういうのが日常の延長にあるって、なんかすてき。
生島(いくしま・いきしま)が見える海岸
日差しの強い時間だったのでキラキラの海。木がもしゃもしゃしているのは生島。
ゆっくり自転車を引きながら歩きました。
ここは坂越港。
200メートルくらいのこじんまりとした海岸で、とても静かです。
ここで挨拶をしたロードサイクルの人に、このあと駅の自転車置き場まで少し離れて追いかけられ、結局声をかけられたのですが、道を間違えてUターンした際に気づいたときには怖かったな…。
駐輪場で話したときには感じのよい人だったのですが、逃げるように自転車をこいでいるときに脳内で Queen が「バーイセコ! バーイセコ!(bicycle! bicycle!)」と大音量で歌いだした後だったので、自分の中で力強く立ち上がったランニング姿のフレディをどう収めればいいの…と思いながらの会話になりました。
いまからすぐ神戸空港へ向かい東京へ帰るのだということにして、改札へ向かい電車に乗るしかない展開。もうちょっとゆっくりしたかったんだけどな…。
最後はインド旅行のような忙しさで終わりました。