うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ひとり旅なのに楽しそうなのは、ひとり旅でも団体旅行だから

ここ数年いっしょに練習をしているかたがひとり旅に出るようになったと聞くことが年々増え、とてもうれしく思っています。そうよそうなのそのように、この身体というメモリーにいまこの時代を生きた印象を刻んでまいりましょう。
ひとりのなかのいろんな自分とあーだこうだ言いながら旅をする。そこに誰かが関わってくる。バスの運転手さんや、商店街のおじさん、宿のおばさんが。外国へ行けば詐欺師も参戦! わいわいわい。
ひとりであってもわたしのなかでは団体旅行(miniミーが、いっぱい)。いつもニヤニヤしていることもあり、ひとり旅ではゆきずりの出会いがあります。たぶん顔のせいです。
ゆきずりの親友に出会ったこともあります。

 

 

わたしは素敵な景色を見ると、みんなに見てほしい。エブリバディに見てほしいと感じます。なのでここに旅行記を書いています。
たとえば牡蠣。

すんごい牡蠣を食べたら、「牡蠣」と聞いただけで「なぬー!」と反応する人を思い出し、あの人がここにいればと思ったりもするけれど、いないものはいない。その人にはその人の仕事や日常がある。だからわたしはちょっと思い出すだけ。他人の舌や胃袋のことまで考えません。自分と牡蠣とのことを考えます。
牡蠣は環境がよく採取されなければ20年も生きたりするのだそうで、養殖の生き物を食べるときは、生命力をドーピングでコントロールしてまで味覚の充足を追求する人間の業に思いを馳せます。老いを受け入れることに躊躇し、髪の生え際の白いスラッシュにマスカラのようなビゲンヘアカラーをオンする所作を初めてやってみた自分は、生命の自然な階梯を受け入れられずにいる。これもある種のドーピング。牡蠣もドーピング。わたしもドーピング。どちらも不自然。不自然と不自然の出会い。わたしたち、生きてる! 生きてた!

 

・・・と、わたしの意識はあちこちへ飛び、そうこうしている間はニヤニヤしていて、でも口は閉じている。貝のように閉じている。
あなたも貝、わたしも貝。あなたの口とわたしの口が開けば・・・。あらやだ、ユーがミーの中に入ってきたわ。
頭おかしいですかねわたし。これが平常運用です。どうぞご心配なく!