先日、映画版「紙の月」を観た人と逃亡の物語に惹かれる理由についてうだうだ話しました。楽しかったなぁ。そしてあの映画の中での大島優子のハマり役っぷり!うますぎる! MVP!という部分でも大いに盛り上がりました。ああいうOLちゃん、いるーーー!!! と。
▼映画を観た後に原作も読みました
わたしのまわりには角田光代作品を読む人が多いので、わたしも影響されて何冊か読んでいます。今回お話した人は「逃亡」「逃避」に惹かれる気持ちがあるらしく、それはわたしもあるのだけど、その先は少し色がわかれました。
知っている人に会わない場所へ行くと、くつろげる
生まれた土地を離れて暮らしている人の多くは、わりとこの感じがあるのではないかな。いつも悪目立ちしないように気をつけながら暮らしていると、こういう気持ちになるというのはよくわかります。わたしはアジアで旅行でやるストレートな価格交渉よりも日本にいて見積もり書を作るときのほうが100倍疲れるのですが、その話をしたら「旅先で価格交渉している姿を見てみたい」と言われました。
信頼関係を築く姿に希望を見る
わたしはこういう物語にものすごく惹かれます。なので小説「八日目の蝉(フィクション)」と現実社会で起きた福田和子(犯罪者)の話はわたしの中で同じカテゴリに入ります。ほかの場所で生きていく力を見せてくれる話に惹かれます。
創造・維持・破壊のサイクルの維持の状態から破壊→創造へ向かう事例を見て安心したい。とくに日本社会は「維持」が正義だから。
(Amazon Prime で映画のほうも観ました)
旅行でリフレッシュ・環境を変えてリセットといっても、その中身を掘り下げていくと得たい状況は人それぞれ。話してみるとおもしろい。
わたしたちは、なにから逃亡したいのだろう。なにを得たいのだろう。とりあえずおもしろかったからよしとしておく? うーん、まだまだ掘り下げたい。この気持ちはどこから来るの!