うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

挙動の説明のトレーニングにもなっていた「bokete」との再会


みなさまは「ボケて(bokete)」というウェブサイトを御存じですか?
わたしはもっぱらアプリで見るのですが、写真にだれかが添えたひと言をひたすら見るサービスです。
スマホにアプリを入れて暇さえあれば見てしまい…、青い空白い雲の下の海外にいるときにまで見てしまう。これはいかんと思ってスマホから削除したのが2年前。なのに先日読書会のために世田谷ものづくり学校へ行ったら「ボケ展」という展覧会をやっていて、またboke熱が再燃してしまいました。おろろー。またあの世界へ連れていかれる〜。連れ戻される〜。


その展示を見て、わたしはこのサービスによって腕を磨かせてもらったなとしみじみ感じました。わたしはヨガのポーズ(アーサナ)の挙動の説明で、わかりやすい・覚えやすいと言ってもらえることがたまにあるのです。
たとえば、アルダ・バッダ・パドモッターナーサナに入る時に、軸足の膝を少しだけ曲げて "たわみ" をつくると膝を守ることができます。ただ、そんなことは初心者には伝わらない。もっと別のことに気をとられるから。
そんなときわたしは


「この人、トイレに行きたいのかな… みたいな腰と膝の感じで」と言ったりします。


初心者の人には「片足首を太ももに乗せて、トイレに行きたそうな雰囲気のまま両手の指先を床につけようとできますか」と。
そうすると、膝のたわみと同時にウディヤーナ・バンダのキープ(腹部深部でのバランス意識)も示唆することができ、膝を痛めない安全なヨガの挙動の極意がギュッと、かつ、サッと言えます。複雑な動作でついつい手で足をつかみたい気持ちにとらわれてしまう瞬間は、執着がケガを誘います。意識的になるべきポイントを正しく導かなければいけません。(写真は右手を後ろに回して、かけた足のつま先をつかんでいます)


つま先で床を握ってなんとか持ちこたえようとしてしまう人は、ほとんど息が止まっています。そんなときも、「トイレに行きたいのかな…」のひと言で、胸がゆるみ、意識がお腹の奥と身体の根っこに向きます。不安定な片脚バランスのまま足の指で床を握っている瞬間は、圧倒的にムーラ・バンダが外れやすくなります。(つま先をギュッとしながら前かがみになってお尻の穴を締めるのは至難の業)ムーラ・バンダが外れてしまうと、前に転がってしまいます。


ある瞬間の挙動のポイントを短く伝えられるなら、なるべく短く伝えたい。必死さで頭でっかちになる瞬間を減らして、呼吸を滑らかにする方向へ意識を促したい。そういうことを考える人に「bokete」はたいへんおすすめです。動きや姿勢の伝達の腕をあげたいなら、上級者から学びましょう。
ものすごいビジュアル大喜利の猛者たちがしのぎを削っています。(電車の中で見るとニヤけてしまうので気をつけてね☆)


▼アプリは各自で探してねー(以下はウェブサイト)