うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

スタンディング・スプリットの2点ロック


長くサンスクリット語でいうとウルドヴァ・プラサリータ・エカ・パダ・アーサナ(ウルドヴァ=仰向き、プラサリータ=広がる、エカ=1、パダ=脚)。これについて以下の質問をいただいたので、語っていいですか。語らせて〜。っていうか、図解したい。


 【Q】クラスで行った、立位で足上げはやはり横の股割りが基本でしょうか?


いったんテキストだけで以下のようにお答えしたのですが

【A】これはバランスポーズなので、座位の股割り(開脚やハヌマーン)とは微妙に違いやはり腹のヒキ(ウディヤーナ・バンダ)と、それに連動するつま先のパフォーマンス、さらには背中の脱力です。

ちと文章では説明しきれないわっ。
「バランスのポーズなので」というのは、もちろん前後開脚の柔軟性で差が出ますが、立っている以上はこの意識を知って欲しいの〜、という意図です。同じアーサナでも「バランスのポーズとして行うか」「柔軟性のポーズとして行うか」では説明の筋書きがちと違うの。
わたしはこのアーサナをバランスのポーズとして入れる際、「2点ロックをゆるめる」というのが重要と考えています。


意味わかんないですよね。たまに知人の新しい家や、都会のセキュリティ万全マンションにお邪魔させてもらうとこういうドアがあって


上の鍵だけあけて出ようとして開かなくて、おでこをゴチンとしそうになったこと、ありませんか? わたしはあります。




それはさておき、こういうロック(鍵)と同じことが、このスタンディング・スプリットでも起こります。


上は「膝の裏」で、下は「足の指の下の、よく靴下を脱いだときに毛糸がたまるところ」です。
便宜上、セバスチャンと呼んだりしています


セバスチャンにはクララお嬢様をお守りする使命があり、たいへん危機管理能力にすぐれています。そして同僚の「膝の裏」との連携が早い。そんなことをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。(それ以前のわりにくさについては、ジェネレーションギャップの為フォローいたしかねます)

 バランスの危機を感じる
   ↓
 セバスチャンが床をつかみ、ブレーキをかけようとする
   ↓
 膝の裏も連携して、これ以上伸びるのをやめる
   ↓
 背中が硬直する

背中が硬直してセバスチャンが縮む状態というのは、身体上とても自然な「防御」モード。
なので、わたしはまずセバスチャンからアプローチしていくのがいいかなー、なんて思っています。




ひ〜ら〜け〜 と。縦に開きたい。




もういっちょ、バランス練習も兼ねたこんなアプローチもおすすめ。


できるだけカカトを上げて、足の指を長く使ってね。第一関節だけしぶとく床を握りたがるのを、すこし剥がしにいくような細かいアプローチ。
おでこも開いてね。眉毛が近づくとセバスチャンが縮むので。
マイケル・ジャクソン並に上げてね。(ここもジェネレーションギャップの件はフォローいたしかねます)



わたしが実際、左右のセバスチャンのパフォーマンスの差がすごくて……。


自分の感覚では、取り回しやすい右脚を上げたときのほうがイケてる気がするのですが、セバスチャンのコントロールがうまいのも右足なので、脚の上がりっぷりでいうと微妙に左足を上げるときのほうが上がってる。
なので、



 立ってるほうの脚の、足の指のセバスチャンの心をゆっくりと開いていく



と、こういうことかと思っておるのです。
セバスチャンは生活上たいへん重要な仕事をする危機管理部門なので、そう簡単には開きません。じょじょに、じょじょに、アプローチです。その上で、おなかを天井のほうへ引き込んでいく。そして脚の付け根とハムストリングスの伸びで高さを出していく。そんな段取りをおすすめしています。


話せば長〜い、いきさつがございます。
脚の付け根とハムストリングスの伸びが注目されやすいアーサナですが、地味なポイントとして、こういうのもあります。いつも「細かすぎてわかりにくいモノマネ」みたいな説明ですんません!



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