うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ヨガニードラで寝てしまう、寝てしまった、寝てしまったのかもしれない…


練習にこられるときに「今度こそ」とか「リベンジしに来ました」などとニヤニヤしながらおっしゃる人のいる、ヨガニードラで寝てしまう件。
これも話せば長い話になるアジェンダですが、ヨガニードラ(長いシャバーサナ)をやったことがあって「それ気になってた!」というかたは、どうぞおつきあいください。

わたしもかれこれ数百人を寝かしつけてきましたが(いや、寝かしつけではない)、「寝たのか… 寝てしまったのかもしれない… 寝たんじゃないかな…、まちょっと覚悟は…」という、まるで関白宣言の歌詞のような、まさにその感じがリラクゼーション。なので「寝てしまったのか!」などと自分を責めないで。


わたしは、ヨガニードラをやる人に、はじめにこのように言います。


 これから20分ちょい、動かない練習
 モーションレス・トレーニングを行います。
 あなたは、ただの肉のかたまりです。
 皮膚の中に体液、内臓、肉、骨があります。


 これから20分の間に、あなたのその肉袋から
 「フンゴッ」と、
 "できるかな" に出てくるゴン太くんのような声が出ても
 どうぞご自身を責めないでください。


 その肉袋のなかではずっと血や体液が動いているので、
 そりゃパーツの角度も微妙に動きます。
 管が細くなることもあります。
 あなたがそうしまいと思っても、
 その肉袋を構成しているパーツの摩擦で音がすることはあります。

 


銀座ではヨーガニードラのことまで鑑みて、わたしが座る位置からできるだけ遠いところにマットを敷きたがる人がおり



 逆に寝る気マンマンじゃないのかそれ!



と思ったりするのですが、そういう人に限って「今度こそ」とか「リベンジ」とか言ってる(笑)。
たのしんでるねぇ…。と思う。そういうの、すきですよ。



わたしはたまに、このようにも言います。



 いまからほんの20分、やることは「動かない練習」。それだけです。
 だれも襲ってきやしませんから、いろんなセンサーをオフしちゃって大丈夫。



自分の身体が、ああ肉袋であるとありありと感じ、肉袋、置いてあるな〜。どーん。となったところからが、練習の始まり。
ラクゼーションは



 no taxing



負担のない時間がどんな状態であるかすらも、人はわざわざ練習しないと学べない、そういうときもある。
わたしは英語でヨガニードラのトレーニングを受けてきたので、「no taxing」と教わったときに、「非課税って、いいな!」と思ったりしたのですが…、
なーんて冗談はさておき…、いや、でも、あながち冗談でもなく
そんなふうに



 社会とのつながりや世間体からいったん自己を切り離す



日本人はこのオフがあまりうまくできない人が多いので、 ヨガニードラをやる人がもっと増えればいいなぁと思っています。
講師のわたしは「お昼寝ではありません」とは、きっぱり毎回、言いますけどね。
それを言うのが、わたしの世間体なので(笑)。