新居の大弘法(別名:愛宕大師)をご存知ですか。「あらいのおおこうぼう」と呼びます。名古屋でのヨガクラスの翌日に参拝へ行ってきました。
この場所は「Jyoti Yoga Studio」のミエさんが、「うちこさん、瀬戸のタロケイさんへ行くなら、ここへ寄り道してみない?」と教えてくれました。このお寺がある尾張旭市は瀬戸市の隣で、距離的にはそんなに遠くないのだそう。
わたしがはじめて藤が丘でヨガクラスをした約3年前、「どこか行きたいところはありますか?」と聞かれて五色園をリクエストしたのがかなりのインパクトだったらしく、その後この場所(新居の大弘法)を見つけたのだけど、一緒に行く人がわたし以外に思い浮かばなかったそうです。そっかぁ…。すごくいいデート・スポットだと思うんだけどなぁ。そう思うのは、少数派なのかな…。
空海さんは退養寺というお寺の裏山にいらっしゃるのですが、退養寺自体は臨済宗妙心寺派。(空海さんは真言宗の開祖です)
お寺の前まで行くと、弘法様ならあっちだよという看板が。
裏山へ。「うらやま」と心の中で発音してみるだけで、のび太になったような気分。
きたきた、南無大師遍照金剛フラッグ。
遍照金剛というのは空海さんのことをマントラに乗せて唱えるときの別称のようなものです。
(なむだいしへんじょーこんごー と唱えます)
チラリズムにして見ても
ななめ下から見ても、麗しい。
この、そこはかとない "ひょうきん族テイスト" の弘法大師さま。たまりません。
そう。この弘法大師像は、浅野祥雲作・空海。豪華すぎる!
ちなみにその横には
濃紺の螺髪(らほつ)に、一般人のおじさんのような顔のつくりがたまらない釈迦如来像が。
この「知っている人かのような顔」が、たまらんのですよね…。
お不動様。不動明王と、その左右は…
右は制多迦童子(せいたかどうじ)。このかたは単体でもメジャーだし、髪形でわかる。
合唱団で歌う愛知県の主婦Aさん。といってもよさそうな、自然なたたずまい。尾張旭になじんでる。
衣装のせいもあるけど、ひょうきん族の懺悔のときの人みたい。浅野先生の作品は、基本的にひょうきんタッチだからなー。
毎度ながら、細かい見所は無数にあって…。
まずファッション。
そしてポージング。
見る位置が重要です。ここから見るのがベスト・ポジションです。右からです。
そして最大の見所は、流水の激しさ。
ザサーッ。その激しさをあらわすために配置された石。
これは、コンクリート彫刻ならではの臨場感。
そしてやはり、なにより、この色。この水色。
五色園でもインパクトのある像にはこの色が使われています。
浅野ブルー
帰りに何度も何度も、「浅野ブルー」と口にしては爆笑しながら帰ってきたのですが、ちゃんと参拝もしてきました。
ミエさんから「よくこの一角だけで、あれだけ思ったり喋ったりすることがあるもんだと感心する」と言われたので時計を見たら、30分以上経っていました。
浅野先生の作品はかなりディテールに物語が盛り込まれているので、まだまだ発見していないポイントが残されているのではないかと、いつも後ろ髪を引かれます。
▼今日紹介した場所