うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

あぐらをかけるようになりたい


よく受ける質問です。ここでいう「あぐら」は結跏趺坐。両足を組めるようになりたいと。
マリーチ・アーサナBもできるようになりたいし、マツヤアーサナも足を組んでやりたいと。いいねいいねぇ。大人になってからやりたいことがあるって、こんなに楽しいことはありませんね。応援しますよ。
が。わたしがいろいろな人を見てきた経験から思うのですが、これは時間がかかります。
神経の連動観察でいうと

  • 足の甲・足首の硬さ⇔手の甲・手首の硬さ
  • 膝の硬さ⇔肘の硬さ
  • 股関節⇔肩関節

という関連性を感じています。
ここに脊柱のしなやかさでを利用した回転を加えると、柔らかくしていくことができ、あぐらもかけるようになるでしょう。股関節との連動で言えば、胸と腰の反らしも重要なので、もしかしたら胸式呼吸を強くできるようになるだけで組める人もいるかもしれません。結論、いろんなアーサナの練習をすることを続けていくのがいい。
ということなのですが、近道が知りたいんですよね。それも気持ちはわかります。


なので、近道のようなものとして、ひとつの考え方を紹介します。

まず考え方ですが、よく「股関節が硬くてあぐらがかけない」という言い方をする人がいますが、股関節だけのせいにしてしまっちゃぁ、そらぁ股関節がかわいそうってなもんでね。わたしは、結跏趺坐のアプローチには


この青い矢印の方面の足首の可動と





膝の可動と





お尻から太ももにかけての、大殿筋の伸び


この3つの距離の足し上げで考えるのがよいと思うのですよ。
股関節が開いたところで、膝の外の可動が少なければ足首は股関節に届かない。足首が股関節に届いても、足首の可動が少なければ脚の付け根に足首が乗らない。地道に足していかないと組めない。


ここまで理解したら、もうあとは地道に足し上げるものを積んでいけ、という話になります。
で、積み方なんですが



こんなストレッチで、なにげに手で足首を上から押して体重をかけてみたり(痛い人には痛いので、そーっとやってね)





このように、できるだけ深く膝を交差させて座って





お尻がかかとを踏まないようにしてね。かかとは外に出た状態で





浮きそうになるお尻を床につけるように努力してみる。




さらに



手で足首を上から押して浮けると、モア・ベター(痛い人にはチョー痛いので、そーっとやってね)



あとは、これは一般的なストレッチの定番ですが



このように膝の少し上に曲げた足首を置いて





足の位置はそのままで、寝ます





その後このように手を置いて、息を吐きながら、じわじわーっと胸に引き寄せていきます。
首の後ろが浮いてこないように、背中を平らに床につけた状態をキープする意識で。





だんだん、深くいけるようになりますから、とにかく気長に継続してください。


足首・膝・大殿筋。3つの距離の足し上げですよ。
地道にやっているとそこに掛け算が発生して、ある日突然できるようになったりします。脊柱のねじれとおなかのヒキが入った瞬間に、ピュッピュッ、とね、股関節に足首がひっかかるのです。
ヨガの楽しみは、まさにこういうところにあります。「身体が硬いのですが」というスタートの方が、楽しみがいっぱいですよ。


★おまけ「薪前屈(アグニ・スタンバ・アーサナ)」も、あぐらをかけるようになるための練習としておすすめです。


<お知らせ:2021年10月追記>
緊急事態宣言解除に伴い、週末開催のヨガクラスをまた始めました。
日曜午前中スタート・東京都内開催で、ブログ上部と下部(PC閲覧の場合は右下)からのリンクでお知らせしています。
わたしと一緒にヨガの練習をしてみたい! と思ってくださった方はチェックしてみてください。