うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

発熱・解毒したいときは、股関節とわきの下に刺激を(ウッティッタ・パールシュヴァコナーサナからのバインド)


発熱したいのに、くすぶったままの身体。そんな感じのときって、ありませんか。溜まってしまう毒がなかなか出ない。
なんとなく風邪をひきそうなのにひけないときや、皮膚からほんのりウィルスっぽいにおいがしているように感じるのだけど、風邪なのか疲労なのかよくわからないとき、わたしはリフレクソロジーへ行ったりハードに動いてみたりして、なるべく発熱を誘発してドーンと出すように試みるのですが、予定を気にしてしまったりしてなかなかうまくいきません。そして素振りの日々が続いたりする。
ちょっとしたことでは、階段を2段飛ばしで登ったり(股関節を刺激する)、このアーサナをじわーとやります。わたしが夜のハタヨガのクラスでこういう形を入れているのは、その日の疲れを少し解毒のほうへ向けたい、そういう意図があります。
これから温度差がきつくなってくる季節。なんだか体内で疲労がくすぶってるな〜と思ったら、やってみてください。



まず三角のポーズ(トリコーナ・アーサナ)へ向かうのと同じ流れで、片足のつま先を外に向けて大股で立ちます。





つま先を外へ向けたほうの膝を90度に曲げ、ここで少しステイ。





つま先を外へ向けたのと同じ側の手を足の前に置き、あいているほうの手を腰に置き、胸を開きながらここでまた少しステイ。





腰に置いた手を天井のほうへ伸ばし、その天井に伸びたベクトルに便乗して、さっきまで手が置かれていた腰を天井のほうへ引き上げ、伸ばしている脚の外側をロールアウト(外に回す感じ)し、足の裏全体を根づかせます。(この写真でいうと、左の足の裏を根づかせる)





よくクラスでは「卓球のスマッシュをするように」などと言ったりしますが、そんな感じで腕をシャーッと伸ばします。





そこから背泳ぎをするときのように腕を背面へ回し、ここで呼吸。ここまででもじゅうぶんです。腕を卓球のスマッシュからねちっこく背泳ぎに切り替えていくのがポイントです。



さらにいけそうかな、と思ったら


床についているほうの手を膝の下から背面へ回し、指先を引っかけてみます。
なんとかひっかかったら、もういちど天井に近いほうの胸を外に開こうとするように気にしながら呼吸をします。
手をつかもうとして腰が下へ落ちてしまうようなら、一つ前のところか、手を腰に当てたままのほうがよいです。(両方の股関節が開いた状態のほうがよいので)
顔が下を向いてしまうようなら、一つ前の段階に戻るほうがよいです。





さらにいけそうなら、手首をつかみます。
下になっているほうの手で、背泳ぎのように後ろに回した手をひっぱるようにできる人は、さらにそんな感じで強度を上げていきます。(がっちりバインド)


わたしはよく「手首・足首・顔の首」をセットで扱ったりするのですが、同じように「股関節・わきの下」を同時に刺激するアーサナも重視しています。
腕と脚の付け根はいつも緊張していて、とくに腋の下は頭に近いのでなかなか緊張が解けません。ヨガをはじめて自分の姿勢を気にするようになった頃、知らず知らずのうちに長い時間同じ形で凍っているような、そういう腋の体勢にハッとしたことがよくあったので、なるべく腕を回して気持ちを解放するようにしています。
とくに今日紹介した形のときは、うまくできなくても「卓球から、水泳〜」と思いながらやると楽しいですよ!