これは、ゲラゲラ笑うことになります。たぶん声を出しちゃう。傑作。
「皮膚と心」の鬱陶しさに「グッド・バイ」のコミカルなドラマ性が掛け合わさっている。笑いのレベルがやばい。
小説家に対するファン心理のホラーです。うん、これはホラーなんだ。そう思えば少し気持ちの落としどころがある。
にしても、このファンが、どこまでも失礼。
お気の毒な人に、わずかでも力をかしてあげるのは、気持のよいものです。
上からなんです。ファンが(笑)。でも、ありがち。
たいがい紙一重なんだよね。
で、作家の私生活を少し、垣間見る。ほぼストーカー。
その後の
小説家は悪魔だ! 嘘つきだ!
のあとがすごい。
ネタバレするから思わせぶりなばかりで何も書けないのがたいへんつらいのですが、ぜひ読んでください。
<おまけ>
この小説を、「文学の扉」というラジオで中嶋朋子さんが朗読しているのですが、いいかんじでイライラさせてくれます。口調がうまい。
▼短編なのでウェブですぐ読めます
▼Kindle版