うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

黒板はたのし。ちょっと裏話。


わたしはしっとりした説明が苦手なので、ヨガの説明をするときは「描ける」環境があるととても助かり、描ければ描けるほど調子が出ます。そんな背景もありつつ、関西での漫談は影の仕掛人ミカさんの粋な計らいで、黒板のある場所で話すことになりました。
ミカさんとはインドで知り合いました。宿を探してうろうろしているときに「日本人のかたですか〜」とやさしく声をかけてくれて、「あれ? もしかしてうちこさんか? ブログの人やろ。ちょいちょい読んでるでぇー!」となり、お別れのときに「関西にも来てや〜。漫談、聞きたいわぁ〜」と。彼女の帰国後、あっという間にいろいろなことが決まりました。裏番長です。
インドではもうひとり、ミカさんと同じヨガ道場出身のミチルさんという女性と知り合いました。彼女はわたしがガンジス川でおてんばなことをして手の小指の靭帯を損傷したときに「神の応急処置」を施してくれた、わたしにとっては薬師如来のような人です。


そんな裏番長と薬師如来が、「ガンダムー!」「横尾忠則美術館に行きたい〜」「居酒屋いっぱいだなおい〜」と観光モードのわたしを、「楽しそうにしてるけど、飲む前にちゃんと喋ってや〜」とコントロールしてくれました。



出かける前は冷静でした。黒板のある学校ということで、雰囲気に合わせるべくジャージをトランクに詰め込んだりしていました。それを着て喋ってみたのですが、よく考えたら歴史の話だし、ジャージである必要はなかった。




これはでイスラームシーア派スンニー派がどういうふうに分かれていってどういう系譜なのか、真面目に説明しているのだけど、やっぱりジャージのせいで、いまひとつ真面目さに欠ける。





プルシャとプラクリティとトリドーシャとサーンキャ哲学の説明は「アルプスの少女ハイジ」や「ルパン三世」を題材に話したのだけど、ロッテンマイヤ風の紺のワンピースでやればよかったかも〜、と今さらながら思う。ジャージでうんちんぐスタイルで話しているけど、内容はインド六派哲学の主要概念の図解でつ。




アーサナの説明のときは


土偶を描き




アームバランスのときは


バカーサナのベクトルを描き




三点倒立のときは


肘が開くとバランスが難しくなる理由を図解したりしました。




あとでビールを飲みながら、番長のミカさんが「インド思想をアニメで解説するの、おもろいわ〜」とほめてくれたのですが、「パラッパラッパー、あれは意表をつかれた。唐突やった〜」とも言われました。わたしも、そこのくだりはみなさんの反応がキョトーンとしていたので、あまりゲームネタはいけないのかも、と勉強になりました。
パラッパラッパーの件は、後日あらためて書きます。



ほかにも、おいでいただいた読者さんから感想が届きました。いくつかご紹介します。

■「ヨーガ、ヒンドゥーイスラームと日本の仏教・神道」への感想

たとえば歴史をしていると文化としてイスラムは興味はあっても、コーランを読もうとは思ったことがなかったので、私にとっては気づきでした。

今回はもともとギーターや聖書を読んで宗教に興味を持っているかたが多かったので、コーランからの引用も含めて5つの宗教を比較した説明をしたのですが、コーランの面白さを感じていただけたのがうれしいです。
そして

とーっても面白かったので帰りにコーラン上中下と3冊買って帰りました。

早っ! まだギーターを読み途中なのにこっちにハマりそう、とのこと。この2冊は比較するとすごくおもしろいですよ。どっちもジャイアンなんだけど、アッラーさまのほうが、空き地でリサイタルをやりそうなキャラなので。


イスラム教の話しや空海さんの素晴らしさなど〜新しい発見が! 気づきが!

関西は空海さんネタを待っている人が多いのでね。ふふ。


フロイトユング白隠中村天風辺りは、およよと前のめりになりかけましたが、深く触れる時間がなかったですね。

終盤ですね。そのころにはみんな頭がパンク寸前の顔してた(笑)。…にしても、「およよ」って! わたしも今後は「ホヨヨ」だけでなく、「およよ」も使おう。さすが関西。




■「ヨーガの古典とインド思想の歴史」への感想

ヨーガ古典を読む気が少しおきました。うちこ私訳みたいに、わかりやすく訳してくれてたら手に取りやすいんですけどね。

今回は配布手描きテキストに古典の私訳をいくつか入れたのですが、わたしの訳は語尾がドラゴン・ボールなので、こっそりしか公開できません。


おだいっさん(空海)の偉大さもわかったので、和歌山県民としては高野山訪問と読書に力を入れてみたいです。とりあえずは主人の本棚の『空海の風景を旅する』から。

和歌山から参加の方は「空海ファン」とすぐわかるのですが、今回は滋賀からの参加者さんもおり、「もしかして最澄ファン?」ときいちゃった(小心者)。


空海の本読んでみよう。

はい、ここの本棚を漁ってください〜。


叶恭子さんは私もヴェーダンタちっくな人やと思います。

やっぱり〜。わかってくれて、うれしい〜。(参考



両テーマとも最終的に「オチに空海が登場しすぎではありませんか」という内容になってしまったけど、同じ趣味をもつ人のところへ好きなこと(好きな人のこと)を話しに出かけて行くのは楽しいものです。
わたしはしばらくデジタル世界に引きこもりますが、また思わず生うちこが出てきたおりには、一緒に遊んでやってください。