まえにリシケシの日本食レストラン「Cafe OKAERI」を紹介しましたが、今日はその外伝です。
この店はものすごくにぎわっているときもあれば、ほんのり、まったりしているときもあり
中味がどうかしてる店主。
彼女のペースに持っていかれると……
「AKIRAをうちこさんが読むとどういう感想になるかなー、
このね、3巻あたり、そう! こことか、こういうのがね……
あれこれあれこれどうこうどうこう(長い。長いんだこれが)」
「わかりました。読みましょう」
ということで書いたのが、「AKIRA 全6巻」の感想です。
この店では、「ほんとごめんね、たすかった。ありがとう」という出来事がありました。
わたしがリシケシにいる間、ミチコさんもわたしの通うヨガ稽古に参加していて、親方は彼女を「オカエリ」と呼んでうれしそうにしていました。
ある日稽古のあとに
親方:今度日曜に、ここの生徒を連れてオカエリに食事に行くよ。
ミチコ:それはどうもありがとうございます。日曜はスシで仕込みがあるので、事前に教えてくださいね。来週以降ですよね。
親方:うん、そうだね。そのときは言うよ。
なんて会話をしているのを聞き、「親方いいとこあるじゃん。楽しみだな〜」なんて思っていたのです。
たまにこんなふうにチャイを振る舞ってくれて、やさしい親方です。
基本はね……
親方:あさってみんなで日本食レストランに行こう! スシが食べられるぞ。
生徒:いいね〜素敵〜(とかなんとか、ガヤガヤ。17人くらいでガヤガヤ)
うちこ:ミチコにはもう言ってあるんですよね?
親方:うちこの友だちだろー。電話しといてね。
うちこ:急でしょぉー。ミチコは来週以降だと思ってますよ。
親方:友だちに電話するだけだろー。仲いいじゃんかよー。
生徒A:うちこ! スシはローフィッシュなのぉ?
生徒B:スシのほかにはなにが云々……
生徒C:ウイッチカインドオブスシ云々……わーわー
うちこ:(全球返球、即返球)
ぶーぶーぶー。
ミチコさんには「親方がこんなこと言い出して、ほんとすみません。あさってと言い出して……」という感じで、引き受けてもろた。
しかも生徒たちっつったって半分はラテン系だから、当日まで何いいだすかわからない。しかも勝手に友人を呼ぶ人とか出てきそう。ここはヤマをかけるしかありません。
この予約数のヤマが当たったのは、配当3倍程度の馬券を当てるよりもずっと嬉しかったです。
「うちこー、スシだよスシ☆」と、うれしそう。
よかったねー。スシ食べに来たんでしょ。
「箸でハエを捕まえるんだ☆」と、張り切るスペイン人。
よかったねー。がんばってー。
そして・・・さらに「ごめんなさい…」なことが!
この店は「ラジェンドラ・ヨガセンター」と二人三脚の運営です。
わたしも尊敬するラジェンドラ先生のヨガ学校が上の階にあるのです。
だのにーーー♪
なーぜーーー♪♪
親方:オカエリさー、これうちの道場のステッカー。どこ貼ってくれる?
ミチコ:ほっほー、ふうーーーん。
親方:ねえねえ、貼ってくれるよね?
ミチコ:考えときますね(おとな!)
どっちも尊敬します。この状況で営業する親方も、テキトーに返すミチコさんも。
まさにこれが、瞬間瞬間のドーシャの社交ダンスであります。