行ってきました円空展。観ているだけで「ほっこり祭り」の100体展示。
ものすごく小ぶりなものも含めての100体なので、「半分でおなかいっぱい」になることはありません。円空は仏教漫談でも欠かせない存在で「彫って彫って彫りまくり」という説明をしていたのですが、12万体も彫る気でいたというのは初めて知りました。
円空の仏像を見ていると、
「 もともと神の力を持っている
"木" という生命に、
神の "姿" をあらわしただけなんだ。
なるべく手を加えずにね。」
という声が聞こえてきそうであり、その徹底的なミニマム・ワークに感動します。
「千手観音菩薩立像」はあまりに木の素材が生きすぎて、千手がキクラゲみたいですし。
「三十三観音サージェントペパー」は、木の自然な目が着物の襞の表現になっていて、並ぶとものすごく素敵です。
「愛染明王」の手の出方もユニークですが、アンシンメトリーな作品のずらし角度が最高にチャーミング。木の精と楽しく会話しながら彫っていたのではないかな。
かなりあたたかい気持ちになりました。おすすめです。
ちなみに(おまけ)
「ラジオ体操ひろば」にあった解説で、ラジオ体操は昭和3年にまとまったアーサナ郡であることを知りました。戦争より前の時代なんですね。
仏像展のあとなので、なんとなく歓喜天な造形に見えてしまった。