うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ナチュロパシー(Naturopathy / 自然療法)


ジャイプールからリシケシへ来ているお医者さん(ナトワル先生)からナチュロパシーを教わりました。
アーユル・ヴェーダサーンキヤをベースにするとこういう考え方になる、という理論がベースにあります。
いまノートを見直してみても、ほっこりするメモがたくさん。
(英語で受けた授業を日本語化しているのでルー大柴風味だけど)

  • ヨーガの目的は、強いディフェンス・メカニズムを作ること。
  • フレンドリーなバクテリアと、そうでないバクテリアがいる。薬はどっちも殺してしまう。
  • 断食は、身体が「もう入れないでよ。キャパオーバーだよ」と言っている状況に応じること。
  • 断食は、心(味の感覚)で食べているのを、身体主役で考えること。

急性と慢性にわけて、不調が発生する仕組みも教わったのですが、スタート地点は「心がかき乱される(mentaly disturb)」ことで、それに対する Yogic Way は、「発生の原因を調べ」→「それを取り除き」→「取り戻したい健全な肉体を残す」というスタンス。心が、身体に「ごめんね」をする。機械のメンテナンスと似ています。「アムロ、ちょっと降りろ」と。
先生は、Yogic Approachというのはこういうことだよ、とおっしゃる。

  1. 文化に引っ張られる心理的態度から正す
  2. 脳のシステムの再コンディショニングも重要
  3. ライフスタイルの中でやる

この、1はむずかしいね。でも本当にそうだ。




そんなナチュロパシーなので、道具は身近なものばかり。


湿った土。だけど、なんメートル以上掘ったところのにしなさいね、などのことを教わる。たぶんこれは土地による。






湯。




タオル。




氷嚢(ひょうのう)や湯たんぽにするゴムの入れ物。




さらし。




毛布。




スチームだけ電動。




あんまり書くと学ぶきっかけを奪ってしまうのでこのへんにしておくけど、インドのナチュロパシー理論はすごく面白くて、インド哲学もここから入るとわかりやすいと思う。「病気の発生のしどころ」の掘り下げ方、考え方は、「特効薬はないか」という考え方になりがちな「文化に引っ張られる心理的態度」を正してくれるから、まずは学ぶところから始めるとよいと思う。



と、真面目に書くとそうなんだけど、これって日本の「おばあちゃんの知恵袋」なんだよね。
額に氷嚢を置いて首から下は温かくして、生姜湯を飲んで、尻の穴にネギ。



正すべきところは、やっぱり「一刻も早くなんとかしたい」「(の理由付けとして)仕事があるから」なんてお布団の中で考えてしまうことなんだろうな。耐性がなさすぎる。
アムロ、おまえは黙って降りとけ」と。「まったく、坊やなんだから」という教えなんですね。


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