Yin Yoga（陰ヨガ）サラ・パワーズと学ぶ4時間(DVD)

道場の仲間が貸してくれました。ひとことで言うと、経絡へのヨガからのアプローチ。仏教的なメンタル指南・説法も満載のヨガDVD。
年末年始に、みっちり4時間（数回やったものもあるので、それ以上）学びました。
たまたまですが、昨年から流れ的に経絡について意識することがあり（参考：任脈と督脈、仙骨と丹田）、とてもよいタイミング。

影響を受けた人物の中に、Paul Grilley（ポール・グリレィ）さんだけでなくさまざまな人がいらっしゃるのですが、本山博さんをあげているあたりが、ダニエル・カールに山形弁を教わっているような逆輸入感。
出てくる用語は解剖学的な単語なので初心者向きではないと思うのですが、骨の名前を言われてどこかすぐわかる人であれば、実践から学べるでしょう。出てくる用語的は上級者向きと思いました。

11分の「Savasana Practice（シャヴァーサナの練習）」での呼吸指南がよく、任脈と督脈について、身体で感じられた気がします。坐って行なう瞑想と呼吸のときよりも、わかりやすかった。
「経絡の督脈＝ヨガのスシュムナ＝チベット医学のウマ」と解説されていました。スシュムナと督脈は違う脈であるという説明を以前読んだことがあり（参考サイト）、気功をやっていらっしゃる方などは「あれ？　いま違う道いこうとした？」と思ったりするかもしれません。
アマゾンのレビューで散見する「わからない！」という感想に、「そりゃそうだよなぁ」と思わなくもない内容。

2枚組みのDVDのうち後半のPlay Yin Practice(陰ヨガの練習）に参加するにあたっては、内臓へのアプローチになりますから、井本整体の「内臓を強くする整体法」などが手元にあるとよいと思いました。（内臓の位置と機能がわかりやすく解説されたものであればなんでもよいです）

以下は、項目別の感想。

＜DVD1枚目＞
（両練習ともに、11分のシャヴァーサナ付き・シャヴァーサナなしが選択できます）
■Sun Salutation Practice（サン・サルテーションの練習）
・コブラの状態でカニバサミ的に脚を開いたり閉じたりするのがつらかった〜。
・ランジからの上半身をラクダのポーズ状態にして呼吸するのは、かなり気持ちよいです。
・上記のときの、「ひじの内側を後ろへ引く」という表現もよかった。

■Vinyasa Flow Practice（ヴィンヤサ・フローの練習）
・これは運動量的にもほどよくて、リピート。
・後半のコアに効かせる系が、けっこうキます。
・寝るポーズは、一度事前に見ておいてからのほうが実践にはよいです。
・腰の痛みに効くエリアへのアプローチはいろいろな人によさそうなのですが、それ以前がけっこうきつい。

■Savasana Practice（シャバーサナの練習）
・先にも書きましたが、任脈と督脈を意識する呼吸指南に感動。

■Guided Meditation Practice（ガイドつきの瞑想の練習）
・この人の声やガイドのよさは、ここで最高にいきていると思う。

＜DVD2枚目＞
■Play Yin Practice ?（陰ヨガの練習・腎臓と膀胱）
・上半身のプラナと下半身のアパナへの意識ナビゲートがよいです。
・これは60歳以上の親御さんとでも一緒にできます。

■Play Yin Practice ?（陰ヨガの練習・肝臓と胆嚢）
・肝臓と目の関係、肝臓と怒りの関係など、たいへんためになる内容。
・「問題は怒りそのものではなく、そこにとどまること」など、説法がブッダ。

アクティブなヨガを続けてきた人には発見が多いものと思います。
アーサナをキープしながら説法されるのが新感覚、でした。

「陰ヨガ教育委員会」のサイトで出だしを見ることができます。