うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

任脈と督脈、仙骨と丹田

以前『仙骨と丹田のこと、「下の腹筋」のこと』について書きましたが、最近読んだ本の図にあった「任脈」「督脈」という単語が気になったので調べてみたら、ふだん結跏趺坐の状態で意識していることに近いところを通っている脈だなぁ、と思ったのでちょっと書いてみます。

今回興味を持った「任脈」「督脈」という言葉については、「やさしい中医学」というサイトから引用します。

督脈と任脈
督脈と任脈は、下腹部から体表面に現れて、背中心と前中心を通るので、一本ずつになります。
背中心を通る督脈は、肛門を起点とし、お尻から背、首、頭部、額と中心を通り、鼻の下が終点です。身体の陽の気(エナジー)を調整しています。
一方、任脈は会陰から出発し、下腹部、胸を通り、下唇の下につながっていて、陰の気(エナジー)を司っています。舌を上顎に付けることによって、身体の陰陽がつながるわけです。これは、気功の呼吸法をする時に重要な役割をはたし、呼吸に依って陰陽を身体に巡らせる基本となります。
督脈の流れに異常が出ると、背中の強張、痛み、頭痛、腰痛内臓疾患、精神不安定などが現れます。任脈に異常が起こると、泌尿生殖器系の疾患、腹部のこり、内臓疾患、精神不安、虚弱、精力減退等が見られます。


▼結跏趺坐に線を描いてみました。(画びょう付き/参考「仙骨と丹田」の回

舌を上顎に付けることによって、身体の陰陽がつながるというのは、ジャランダラバンダを締めるマハムドラーを想起させます。やはり、丹田の修練で仙骨がきれいに立つと、通気がよい感じがします。

最近、みなさんにこの状態(腹筋も背筋も同じくらいで支えあってる感じ)のためにわたしがよく言うのは


 右と左のお尻の骨ふたつを床に真上からブスッ刺して(画びょうのこと)
 頭蓋骨をできるだけ上に置いた状態
 身体測定でお姉さんにバレないように背を高く測ってもらおうとするときの、あの状態




これ、わたしが身体測定するときにそうなので、とっても身につまされて得た技術なんです。1ミリでも高く測って欲しいですからね。
背骨の間に空気入れてでも、背が高くなりたい!玉川カルテット並に切実!)

▼ちなみにこれが計測者にバレるパターン(笑)。

特にこのパターンでは、督脈のずるりとしたうねりが、やはり画びょうの角度的にもよくない。
やさしい中医学」にも、「督脈の流れに異常が出ると、背中の強張、痛み、頭痛、腰痛内臓疾患、精神不安定などが現れます。」とありました。

職場でパソコンの前にいるときの姿を見ると、わたしもたまに、そうなってる。そんなときは、いちおう逆もやっておく。(ラクダに対するウサギね)


これには呼吸や運動によって得る丹田力が必要なので、いきなり言われても……という話ではあるのですが、瞑想や坐禅をする人が増えていますから、やっぱり


これくらいのなめらかさで、腰を痛めず、エネルギーの流れもよい状態が「浄化のための坐」においては重要ではないかと思います。