伊豆に行ってきました。ホテルの宿泊券をいただいたので、あわてて行った伊豆でしたが、一緒に行ったRRB(伊豆小旅行回想録1参照)に唯一「行きたいところ」とリクエストしたのがここなのです。
うちこが行く寺といえば、もちろんヨガ宗・空海さんゆかりの地。「修禅寺」はWikipediaによれば「平安初期、大同二年(807年)、に空海が創建したと伝えられ、当初は真言宗に属していた。」というお寺です。このあたりは本当に素敵な場所で、今年は開創1200年にあたり、さまざまなイベントが開催されているのですが、そのときに実慶作(教科書に出てきた運慶の流れをくむ仏師です)の「大日如来座像」を観ることができました。写真に撮れないのが残念すぎるのですが、横から見ても前から見ても、完璧なロータス(結跏趺坐)でした。
ここからは、写真とともにお送りします。
参拝の後に観たのが、これ。「大日如来座像特別展観」参考サイト
ポスターの画像を拝借。大日如来座像で、わきの下が露出されているものってあまり見られません。前と左右から見ましたが、わきの下の空間、背骨、足の組み方(左を先に下に組む座位)すべてが素晴らしく、なんとも表現しがたい神々しい結跏趺坐なのです。ぐっと吸い込まれます。
修禅寺のすぐ近くにある、「独鈷の湯」。このエピソードが素晴らしいのです。(以下引用元はこちら)
大同2年(807年)に弘法大師がこの地を訪れたとき、桂川で病みつかれた父の体を洗う少年を見つけました。独狐の湯その孝心に心を打たれた弘法大師は「川の水では冷たかろう」と手にした独鈷杵(仏具)で川中の岩を打ち、そこから霊泉を湧出させたといいます。そして、大師が父子に温泉療法を教えたところ不思議なことに、父の十数年の固疾はたちまち平癒、その後この地には温泉療法が広まったと伝えられています。
その後、近隣を散策したのですが、実によくて
こんな道をてくてくと歩き、
おっきな松ぼっくりが売られていたり、
三丁目の夕日にでてきそうな光景があったり、
細道を歩いていると・・・(おっとRRBが写ってる)
「修善寺彫」なる店があり
「この竹、何かになる。」というものすごいキャッチコピーに出会いました。
階段を昇ると、そこは「指月殿」。尼将軍と呼ばれた北条政子が息子頼家の冥福を祈り、菩提所として建立したものだそうです。
鎌倉時代につくられた釈迦如来坐像を拝み(木像)、源頼家のお墓なども見ました。
最後に行ったのが、ここ。「一石庵」。「るるぶ伊豆」に載っています。るるぶさんことRRBのセレクト。
名物の「無添加の黒米をつきこんだ黒米餅」を美味しくいただきました。
修禅寺と修善寺温泉周辺は、行ってみたら本当に雰囲気が良くて、一緒に行ったRRBも絶賛。小さな散策距離にほどよく配置された名所と、全体に漂う品のよさに、すばらしい憩いの時間をいただきました。伊豆には名所がたくさんありますけれども、ここはまた是非訪れたい、とても素敵な場所でした。