今年もこのブログを読んでくださったみなさん、こんにちは。
みなさまにとって、2021年はどんな一年でしたか? わたしは正直なところ、あんまり実感がないんですよね・・・。
2021年は2020年と地続きでヌルッとつかみどころがないまま始まって、春ごろになってやっと新たな生活スタイルに慣れたかと思いきや、東京はオリンピックのあれこれがありました。ボランティアに参加する人がいたり、交差点で反対の署名運動をしている人がいたり、わたしの行動範囲では外国人のプレスの人が札を下げて歩いていたり、選手団と思われる人たちが乗っているバスが往来するのをよく目にしました。
そんなこんなのギャップで、妙な空虚感に呑まれそうな時期がありました。オリンピックって、近くでやってるの? 東京って、ここ? ここって東京? というような。
そこでエイヤと自分を癒す方法を見つけてなんとか持ち直し、気がつけば年末。早っ! ━━ 振り返るとそんな一年でした。
いま思うと、昨年2020年の出来事に実感がないことが多すぎました。もしかしてわたし、大変だったの? 新しい環境×仕事×人間関係×パンデミックの掛け算に加え、ヨガの活動場所やスケジュール調整も変わって、住居以外の環境が全シャッフル!
でも、他国はもっと大変だというし、そうも言っていられないわと思ってきました。
この2年間弱の期間、適応力フル稼働な毎日を過ごした人はけっこう多いと思うのだけど、オリンピックが数ヶ月前だったなんて、ほんと?(←しつこい)
あの頃はほんとうに、なんだか気分がそわそわしていました。
一緒にヨガの練習をしてくださったみなさんと共に過ごしていたんですよね。そう、記憶はあるんです。オリンピックの話を銀座や高田馬場で、確かにしていました。でも、それが今年のことと思えない。
さて。本題です。
ちょうどオリンピックの頃のことです。わたしは机の上で回想の旅をはじめました。
自分の頭の中を文章以外の方法でアウトプットできないかと思っていたのが、急に出てくるようになりました。
旅の道中の思い出をひとつの枠の中にまとめる、そんな作業を毎晩の楽しみにしました。仕事のために向かうパソコンの操作画面とは、まったく違う世界。これが大きな癒やしになりました。
今年は4枚、旅の絵を描きました。ほとんどの元ネタがこのブログに旅行記として残っています。
ちょいとお目汚しですが、今日はわたしの絵を見てやってください。
一つ目:宮崎県えびの市の地獄温泉
最初に描いたのは、このサウナの思い出です。
▼絵にしたら、こうなりました
最初は湯の中の様子や、サウナの上にある岩山の様子もひとつのフレームの中に入れようとしていたのですが、欲張りすぎてうまく収まらず、こうなりました。
頭の中は楽しい印象で溢れているけれど、伝わる形にするのはまた別のこと。絵の編集課題にはじめて直面しました。
二つ目:西インドのブージ
西インドのブージで食べた食べ物と、同行者の楽しそうな様子を絵にしたくなりました。この時のことです。
この町ではわたしは胃腸を壊していて、ほとんど何も食べられませんでした。母は毎食ひとりで食べ歩きをしていて、宿で寝込んでいるわたしに報告をしてくれました。
自分が見ていない楽しそうな様子を描こうと思いました。
▼絵にしたら、こうなりました
ポップな感じになりました。
三つ目:北インド・リシケシのラムジュラ
この場所はブログにたくさんログがあるのですが、ガンジス河沿いの、ここです。
わたしが通っていた道場の前の景色に、寮で行われた練習を合成しました。
▼絵にしたら、こうなりました
絵だとウンチを描いても、それをフルーツの近くに置いてもナマナマしくなりません。ウンチもハエも、描き放題! いえーい。
四つ目:群馬県の榛名湖
これは先月のハイキングです。
一日の登山のルートのあんな感じ、こんな感じというのをひとつにしました。
あそこを通って、こんな道で……、という5時間分の景色の思い出。何枚もの写真と説明の要素をぎゅっとひとつにする、とても楽しい作業でした。
▼絵にしたら、こうなりました
網掛けツールの使い方を覚えたら、砂や土や石を描きやすくなりました。
このお絵かきアプリはアニメっぽい絵を描く人向けのもの設計です。なのでわたしが描くような幼稚な絵では網掛けツールを使うことを想定していなかったのですが、使い始めたら便利な機能がたくさんあって、麻薬のような楽しさです。
使っているツールは、いちばん最初に描いた絵とともに紹介しています。
わたしはずっと絵を描きたい意識があったのだけど、描きたいと思っているだけで、楽しんで描けるモチーフを見つけられませんでした。
デッサンをして美術学部に入ったので基礎はあったにしても、そこから就職・仕事はまた別の話。ITの世界へ進む道のほうが仕事を得やすく、そのまま20年以上が過ぎていました。
生活のためには制作物を依頼する側のほうが自分には向いていたけれど、いろんな職場でデザイナーさんの席へ行っては道具を見せてもらったりしていて、「わたしもこんなふうにペンタブレットを触って絵を作ってみたいなー」と、そうそう、以前から密かに思っていたのでした。
やりたいことと向いていることは、生活上イコールにならないことが多いもの。それでもいまはパソコンやインターネットのおかげで、こうして自分を満たすことができます。これはこれで、とてもしあわせです。
自分の楽観的な面を自然に出せる趣味って、いいものですね。自分で描いてニヤケて、自分で自分を癒やして、2021年をなんとか乗り切りました。
みなさんは今年、なにをしましたか?
来年は、なにをしますか?
人生踏んだり蹴ったりですが、身体を曲げたり伸ばしたり転がったり捻ったり逆さまになったりしながら、2022年も楽しんでいきましょう。
本日は長い長い自分語りにお付き合いくださり、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。よい年にしましょうね。