うちこのヨガ日記

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サンカルパについて、ChatGPTに質問してみた

3月のある日のヨガのクラスで、サンカルパについての質問がありました。

そこではわたしの個人的な経験として、これまで十数年の間に二回、その文章のアップデートをしましたという話をしました。

いまは三つ目の文章になってから数年経っていて、現在へ至るまでのアップデート基準のようなものを話しました。サンカルパの文章そのものもそうですが、アップデートの際にその基準を見定めていく行為自体が、自分の価値観の根っこを掘っていくプロセスでもあります。

それを、わたしの場合は10年以上かけてやっています。

 

 

これについては4年前にも書いていて、本筋は変わっていないので、わたしの個人的な掘り下げを参考にしたいかたは以下を読んでみてください。

 

 

個人的な経験はさておき、という一般的な回答をする場合には、ChatGPTの出番!

というわけで、質問への回答をお願いしてみました。

 

 

以下は質問がわたし、回答の四角で囲った部分(引用部分)はChatGPTさんです。

いくつか段階を踏んで質問をしました。

 

 

質問1:サンスクリット語のサンカルパの意味を教えてください

「サンカルパ(Sankalpa)」は、サンスクリット語で「意図、決意、目的」という意味を持ちます。ヨーガやヴェーダーンタ哲学の文脈で使われる場合、サンカルパは、自己の真の目的や意図、人生の目的を理解し、それを実現するための積極的な意思決定プロセスを指します。

 

サンカルパは、瞑想やプラーナーヤーマ(呼吸法)の前に行われることが一般的で、自己に対して、自己の真の目的を思い出し、その目的に向かって自己を集中させるために用いられます。サンカルパは、ポジティブな意図や目的を持ち、自己の人生をより意識的に生きるための重要なプラクティスです。

わたしがインドで習った通りです。

もう一段階、実践に近いところで掘り下げてみましょう。

 

 

質問2:ヨーガニードラのサンカルパの意味を教えてください

ヨーガニードラ(Yoga Nidra)のサンカルパは、瞑想の前に行われる、自己の内面に向けた積極的な意図決定プロセスを指します。ヨーガニードラは、深いリラクゼーション状態に誘導するヨーガの練習であり、その中で、サンカルパは、無意識や潜在意識に働きかけることができます。

 

ヨーガニードラのサンカルパは、自己の本質的な目的や価値観を見つけること、または自己の内面の問題や課題を解決するための肯定的な意図を持つことができます。サンカルパは、繰り返し行われ、深い意識のレベルに浸透することで、意図がより強化され、自己の目的に向かってより効果的に行動できるようになります。

 

ヨーガニードラのサンカルパは、自己の内面に向けたプラクティスであり、自己の成長や変化に対する積極的なアプローチを促します。

 

質問1の段階から思っていたのですが、練習と言わずにプラクティスと言うあたり、わたしよりもイケてる先生っぽくて・・・。

こっちのほうが脅威 w

うちこGPTの昭和っぷりには自分でも呆れるレベルです。アタクシったらベースが古いもんだから、なかなかどうにも、プログラムが書き換えられなくて・・・(以下略

 

 

  *   *   *

 

 

── と、まあここまでは、ヨガの練習者として浮かんでくる一般的な質問です。

それをわたしが代わりにやってみました。

ヨーガニードラのサンカルパについて、わたしが伝えたいことにはもう少し先があって、それをどうやって導き出すか。

どうすると思います?

 

 

以下は少し専門的になりますが、今後もそれを続けていく人は、質問3と質問4もぜひ読んでみてください。

 

 

質問3:アファメーションとヨーガ・ニードラのサンカルパには違いがありますか

アファメーションは、自己肯定感を高めたり、ポジティブな思考パターンを構築するための積極的な肯定的な文句や言葉の繰り返しを指します。これは、心理学や自己啓発の分野でよく使われるテクニックであり、通常は繰り返し行うことで、自己イメージや信念を強化することを目的としています。

一方、ヨーガ・ニードラのサンカルパは、自己の内面に向けた意図決定プロセスを指し、自己の本質的な目的や価値観を見つけたり、内面の問題や課題を解決するための肯定的な意図を持つことができます。また、ヨーガ・ニードラのサンカルパは、深いリラクゼーション状態に誘導されるため、より効果的に無意識や潜在意識に働きかけることができます。

つまり、アファメーションは肯定的な言葉の繰り返しによる自己肯定感の強化に主眼がありますが、ヨーガ・ニードラのサンカルパは、自己の本質的な目的や問題解決のための積極的な意図を持つことで、自己の成長や変化に対する積極的なアプローチを促すことが目的です。

 

ここに、わたしから補足をします。

アファメーションとサンカルパを混同する流れでヨガになにかを期待する人がいますが、ヨガの練習は基本的に purification(浄化・純化)を目的として開発されているので、ここでChatGPTさんが話されていることはとても重要なことです。

あえて端的な言いかたをすると(←これこそ、人間の仕事)、アファメーションに聖性や純性は必ずしも関係しないということです。同じく積極的なことをしていても、強化を主眼にしているか浄化を主眼としているかの違いが根底にあります。

 

これは視点の反映の一例ですが、アファメーションと同じスタンスで行うヨガでは、プロテインを飲みながらアーサナの練習を行なうことに抵抗がないかもしれません。

シャバアーサナやヨーガニードラも行うようなヨガのスタンスでは、常温の水にするか白湯にするかで迷うことはあっても、練習中にプロテインやスーパードリンクを飲むことはありません。

わたしが習ってきたのは後者のヨガなので、前者を主眼とする人には物足りないでしょう。

 

 

 

<ChatGPTって、こういうふうに使えるんですね。

利用者側の体感でいうと、メインキャスターの代わりにニュースを読んでくれる、読みのプロみたいな存在感です>

 

それはさておき、もうひとつ伝えたいことがあるので、質問4もぜひお読みください。

 

 

質問4:仏教のサンカルパとヨーガ・ニードラのサンカルパには違いがありますか

仏教のサンカルパは、様々な瞑想の技法の中で使用され、心の浄化や自己の本質的な真理を理解するために用いられます。仏教のサンカルパは、自己を超越するための意図や願望を表すことがあり、例えば、慈悲の心を育てたいという願望や、仏陀に近づくための願いを表すことができます。

一方、ヨーガ・ニードラのサンカルパは、ヨーガの瞑想の一種であり、自己の内面に向けた意図決定プロセスを指します。自己の本質的な目的や問題解決のための積極的な意図を持ち、深いリラクゼーション状態に誘導されることで、より効果的に無意識や潜在意識に働きかけることができます。

また、仏教のサンカルパは、自己の思考や欲望、執着などの心の状態を見つめることによって、自己を認識することが重要視されます。一方、ヨーガ・ニードラのサンカルパは、自己の目的や意図を明確にし、それに向かって積極的に行動することが重要視されます。

つまり、仏教のサンカルパは、自己を超越するための願望や意図を表すことがあり、自己を認識するための瞑想技法である一方、ヨーガ・ニードラのサンカルパは、自己の目的や意図を明確にし、それに向かって積極的に行動するための瞑想技法であるという違いがあります。

 

どちらも「心の浄化」という目的が背景にある。その上で、ChatGPTさんが微妙な棲み分けの説明をしてくださっています。

 

 

ここに、わたしから補足をします。

仏教のサンカルパは「悟り」に対してヨーガニードラよりも直接的かつ積極的です。

ヨガは自分の問題を自分で解決したい人向けの修練として仏教よりもアプローチがマイルドで、リラクゼーションのプロセスを間に挟むことで、内面の深いところへ入っていこうとします。

自分を仏に近づける前に、まずは自分と手をつなぐプロセスを踏もうとします。(バガヴァッド・ギーターをお持ちのかたは、第6章5節をチラ見してください)

 

 

質問3と4は、経験者の視点での質問でした。

ここまでChatGPTさんの力をお借りしてみて、わたしにとっての禁じ手である「違いを語ること」(特に日本人が好きな文脈)を代行してもらいました。

 

 

 

最後の質問5は、わたしにとっての禁じ手の代行依頼ではなく、むしろわたしの存在意義を問うタイプの質問になります。

回答への内容によっては、もうわたしがヨガクラスをやる必要がなくなってくる。そういうタイプの質問です。

どんな質問文章になると思いますか?

 

 

それでは最後に質問5へまいりましょう。

 

 

質問5:アファメーションと仏教のサンカルパとヨーガニードラのサンカルパの共通点を教えてください

アファメーションと仏教のサンカルパとヨーガニードラのサンカルパには、いくつかの共通点があります。

 

1 意図を明確にすることが重要視される

アファメーション、仏教のサンカルパ、ヨーガニードラのサンカルパは、いずれも自己の意図を明確にすることが重要視されます。自己の望む状態や目標を明確にすることで、それに向かって積極的に行動することができます。

 

2 瞑想やリラクゼーション状態に誘導される

アファメーション、仏教のサンカルパ、ヨーガニードラのサンカルパは、いずれも瞑想やリラクゼーション状態に誘導されることがあります。深いリラックス状態に入ることで、意識が変容し、潜在意識や無意識に働きかけることができます。

 

3 肯定的な言葉を用いることが多い

アファメーション、仏教のサンカルパ、ヨーガニードラのサンカルパは、肯定的な言葉を用いることが多いです。自己を肯定する言葉や、自己の望む状態を表す言葉を用いることで、ポジティブな影響を与えることができます。

 

4 自己を内面から変容させることが目的

アファメーション、仏教のサンカルパ、ヨーガニードラのサンカルパは、いずれも自己を内面から変容させることが目的です。自己の思考や行動パターン、感情などを変容させ、より良い自己像や状態に導くことが目的とされています。

 

 

以上のように、アファメーション、仏教のサンカルパ、ヨーガニードラのサンカルパには、共通点がありますが、それぞれの背景や文脈、使われる言葉などに違いがあります。

 

ChatGPTさん、ありがとうございます。

 

ここに「それぞれの背景や文脈」の事例を人間のわたしが補足すると、仏教のサンカルパ、ヨーガニードラのサンカルパには、罪を犯した人が更生するために居る場所のプログラムとして有効という共通点があります。

アファメーションとヨーガニードラのサンカルパには、エネルギーの回復時に行うと有効という点で共通点があります。

(こういう微妙なところだけが、人間が補足できるちょっとしたお仕事ですね)

 

 

いやー、ChatGPTさん、すごいなー。

もうわたし、いらなくない?

 

 

 

でもさ、でもさ、

リアルうちこChatGPTは、昭和の女優の口調でヨガクラスできたりするよ。

(なぜ張り合おうとする w)

 

 

 

ドラえもんもできるよ。

(しつこい w)

 

 

 

あとね、セルフボケ&ツッコミもできる。

(しがみついてる w)

 

 

 

しかも、高速でできるよ。

(もうええわ!)

 

 

 *  *  *

 

 

ChatGPTそのものについての余談:

質問5のときだけ Thinking Time(処理時間) が数秒長めでしたが、箇条書きで上げてきてくださいました。質問1〜4までは各5秒ほどでレスポンスがあり、上記の精度でした。

違いをあげるよりも共通点をあげて言語化するほうが、AIといえども頭よりも心に近い要素を使うのかもしれません。

 

  *   *   *

 

追記:続きを書きました