カンボジアのプノンペンからベトナムのホーチミンへ戻り、そこではホテルではなくレンタルアパートのようなところに泊まりました。
キッチンのついたアパートです。こういうのを「Serviced Homestay」というようです。
予約をしてから案内がすべてメッセンジャーアプリ上で行われ、鍵の情報が送られてくるところから、ちょっとした任務のような楽しさでした。
到着するまで、ほんとにここなの? と疑わしい
当日に「もうホーチミンへ到着されていますか?」「何時頃着きますか?」と連絡があり、予定時間を伝えたら「このようにセットしてありますので、こうやって入ってください」という連絡が来ました。
謎の建物に入って小さい通路を通るのですが、奥に普通に人が住んでいます。
若尾文子さまの映画『しとやかな獣』のセットのような白い通路を、しとやかではない母娘が歩きました。
「上へ行くんだって、司令のメッセージに書いてある」「へー」と言いながら階段を昇ります。まだ『しとやかな獣』気分。
作りかけのフロアがありました。
大冒険。
なんかおしゃれよ。
「この暗証番号を入れて、このドアから入るみたい」というドアがまためちゃくちゃ小さいのですが、奥に洗濯機が見えて来ました。
そしてさらに階段を昇り、最後の鍵で入ってみると・・・
「なんかまだある」と思いきや、そこは奥のキッチンで・・・
こんな室内でした
なんやなんや! オシャレやないかーい!
アメニティ全部ある! と盛り上がる、おばさんとおばあさんの女子会。
何歳になっても、「かわいい」は「たのしい」であり、「うれしい」なんだよね。
居心地のいいテラスキッチン
陽の当たらないテラスみたいなところがあって、快適でした。
買って来たものをここで食べたり、洗濯も台所でしていました。
流しの下の棚に食器も調理器具も全部揃っていました。
一泊3300円。ベッドはひとつしかなかったけど、二人で寝られる大きさでした。
ソファも大きく、どっちで寝てもいいくらいでした。
どこまでもデジタルの時代
そんなこんなで居心地がよすぎて、到着早々、すっかりくつろいじゃっているのは良いのだけど、
「わたしまだお金払ってない気がするんだよね・・・」
「予約するときにカードで払ってなかった?」
「そうだったっけ・・・?」
となって、どうだったかなーと思っていたら、メッセージが届いていました。
「代金を取りに伺います。いつがいいですか?」と。
新しい展開です。
びっくり。
いまからでも大丈夫ですと時間を伝えたら、では30分後に伺いますというメッセージの後、時間通りにバイク便のお兄さんのような人がやって来ました。
小さな端末でカード決済ができます。その時に「カード決済だとアプリで表示した金額よりも○%高くなりますが、よろしいですか?」というメッセージを翻訳アプリで見せてくれました。
で、最後に、これをスマホで撮って!(支払いの証拠になるから)と。
言われた通りに撮って、支払いが完了しました。
チェックアウトも、メッセンジャーアプリで「もう出ましたー」と送るだけ。
あとで「ベトナムのこの街にアパートがあるから、また来たら使ってね!」という宣伝のメッセージが送られて来ました。オシャレ! かつ、スマート!
▼ここです
今回は「スマホ時代の旅をする」をテーマにして色々チャレンジしたのですが、聞けばなんでもすぐにレスが来るけどほとんど誰にも会わないって、なんかすごい。
おもしろい冒険でした。