先日、ガンジス河沿いにある小道場について書きましたが、そのあと大道場へも行きました。小道場の様子はこちら。
大道場はクリシュナ・コテージ(KRISHNA COTTAGE)
ラムジュラのギーター・アシュラムのあたりを歩いていると、親方の上半身がプリントされた看板のついた緑色の建物が見えてきます。ここに大道場があります。
小道場にいらした運営の人が、シークエンスを覚えていればマイソール・クラスへ来ても大丈夫だとおっしゃるので、おそるおそる朝稽古の時間に行ってみたのでした。
久しぶりすぎてめちゃくちゃ緊張しました。
まずはデスクで運営の方に自己紹介をして、事情を伝えて練習に来た旨を理解してもらおう…、とかいろいろ怪しまれないためのシミュレーションをしながら向かいました。
そんなこんなで、どきどきしながら敷地入口のドアを開けました。
はじめに会った人に受付の場所を教えてもらおうと思っていたら、はじめに会ったのが親方でした。誰かと電話で話をしながらそこにいらっしゃる。
顔を見たら気づいてくださったようで、腕を広げて眉毛を上げています。どうすればいいんだと思いつつ、親方の電話でふさがっていないほうの肩に腕をかけたら、新橋で「いいじゃないか。もう一軒つきあえよ」と終電間際に上司に丸め込まれている部下のような状態になりました。
お、親方感が増してる…(なにこの展開)
あらためてあいさつをしようとしたら、靴はその辺で脱いで、とにかくいろんなことは後でいいから今すぐ最上階まで上がれ。急げ。ゴー・アップ! アップ!アップ! と煽られ、すでにオープニング・マントラの始まっていたマイソール・クラスに混ぜていただけることになりました。
親方は途中で入ってきてシャバーサナの手前くらいで出て行ってしまい、この日の朝は「はよ行け。混ざれ」と言われて練習をして、それっきり。
夜のできごと
ここは朝マイソール・クラスのある日しかドロップ・インを受け入れていないので、次に親方のクラスに参加できるのは翌朝の予定だったのですが、夕方にまたここへ来ることになりました。
わたしが朝晩ともここで練習をしていると思い込んでいた友人から「練習の終わる7時にドアの前で待ってるよ。クリシュナ・コテージだよね」というメッセージが届いており、別の稽古場から向かったのでした。
そんなこんなで中へ入ってみたら、またそこに親方がいらっしゃいました。朝はまったく話さなかったので「久しぶりじゃないか! いつ来たんだ。どこに泊まってるんだ」と、インド人らしい質問攻めタイムにいきなり突入。こわい。緊張する。
そのうち「夕食をここで食べていきなさい」という展開になり、「いまから友人と会うことになっていて…」というと「行く場所は決めてるのか。決めてないならここで食べていきなさい」と。
そんな親方ペースで気がついたら7時を過ぎており、入口の外を見ても友人が居ません。親方に「友人が来ているはずなのですが…」と伝えると「あっちだ! おい、あっちを開けろ!」と運営の人におっしゃる。ドアをあける人について行ったら、友人たちがちょこんとそこに立っていました。この建物には出入口が二つあり、彼女たちは受付の奥の入口に到着していました。
オアシス・ゲストハウスの横の道が、クリシュナ・コテージへのもうひとつの入口。
この土地に詳しい友人たちは、こちら側を入口だと思っていたのでした。
友人との再会でのキャーとかハグをゆっくりする間もなく、引き続き親方ペース。「おう! 元気か! まあここに座りなさい」となって、ヒンディの話せる友人(「Cafe OKAERI」の大将)と親方の超早口のしゃべりを聞きながら、そのあと食堂でごはんをごちそうになりました。
これが、とてもおいしくて…。
OKAERIの大将いわく「いいお米を使ってる」とのこと。合宿所の食堂なので、ビュッフェ形式です。フード・マントラのシートがテーブルに置いてあります。
ここへ日本人が三人で来るのは珍しいようで、ちょうどまかないの時間で集まった運営の青年たちから「えー。ジャパニーズ? 三人とも!?」と言われて異様な盛り上がりでした。
親方はこの夜の会話を機に日本語を思い出したのか、翌日以降も日本語を連発されていました。
経営者としても校長としても大きな組織の長になりつつ、親方の親方感は変わらず。いい道場になってるなー。経済成長をしながらも失業率は高いインドで、リシケシのヤングたちに雇用の場をこんなに広げていてすばらしい。すばらしいわ! と思って帰ってきました。