インドから戻ってきました。行くたびにいろいろ想像の上をゆく事態に直面する国ですが、今回は最後に入ったデリー市内の地下鉄駅にあったおしゃれなファーストフード店で、信じられないほど飲めない飲み物に出会いました。
よくわからないまま注文したわたしがいけないのですが、ドリンクの中でも「レモネード」のカテゴリ内にあったので気にせず注文したのでした。
そうしたら、レモネードなぜか投入されている
マサラ粒子
え? それ入れなくてよくない? 酸っぱいを超えてしょっぱいし、これとスパイス系トーストの組み合わせはまるで極悪同盟。ダンプ松本とブル中野のタッグを前に一瞬も油断できない。もちろんくつろげない。
・・・ なのに7割飲んでいる。すでに飲んでいる! 理由は灼熱。冷えた炭酸飲料というだけで最初のひと口でグイグイ飲めてしまう。気温の環境設定を差し引いたら絶対に絶対に飲めない味なのに。灼熱おそるべし。判断力ゼロ。インドの真夏に行ったのだから、これもまた自己責任。
それにしても、なんで入れちゃうんだろこれ…。クーラーの効いた店内であらためて考えました。外国人でこんなふうに思っている人がいそうな日本のマサラ的存在のものって、なんだろう。そんなアジェンダが突如立ち上がりました。
旅先で合流して一緒に移動していた友人と二人で、この劇的にまずい飲み物を複雑な表情ですすりながら会議モードに入りました。
「梅」じゃないかな
というわたしの意見に友人が賛同してくれました。
ガムに梅、ポテトチップスに梅、焼酎に梅。いちいち入れて来やがるな日本、と。
ポテチやソフトクリームにわさびを IN するなど他にも例があるにはあるけれど、マサラに匹敵するのは梅じゃないかと。
梅味のあらゆるものを食すわたしは、和歌山でしこたま買い込んでくるわたしの気分は、だんだんインドへ寄っていく。よくよく考えたら「しるこ」を缶詰めにしてまで外で飲もうとしているわしらも、かなり狂ってる。
ちなみにこの飲み物の名称は「Modinagar Shikanji」で、お店の名前は「Chaayos」。日本で言うとクア・アイナのような、ここはちょいとおしゃれでっせといった感じのお店です。
日本人の舌には、ものすごい破壊力でした。でもね、これか普通のレモネードしか炭酸飲料がなかった。なんとなーく、頼んじゃったんですよね…
下のチリ・チーズ・トーストはパンがサクサクで、ドリンクが普通ならすごく美味しく食べられたはず。失敗しちゃったなぁもう。
そんなこんなで、いろいろありつつ元気です。