9年前に「空海 民衆と共に─信仰と労働、技術」という本を読んで以来、いつか行ってみたいと思っていた「まんのう池」。
行ってみたらば思いのほか大きく、まるで湖。きれいです!
この満濃池は、いまふうに言うと「難航していた土木事業開発のプロマネに空海さん呼んだら三か月で速攻リリースだってよマジかよすげーな」みたいな伝説の場所なのですが(いろいろ要約しました)、実際はその後も改修を重ねて、重ねて、という場所のようです。こうやって伝説にするのは「神通力ハンパない」みたいな感じで盛り上がるのだろうけど、そんな伝えかたをしたら最初のプロジェクト・マネージャーに失礼すぎ…、なんてことを気にするほど、わたしも大人になりました。そもそも大変すぎるぞ、この規模…。
ここへは、金刀比羅宮へ向かうこんぴら参道からママチャリで来ました。観光案内所で借りることができます。
事前にレンタサイクルの場所を聞くために入った琴平電鉄の駅前交番で、「絶対に電動自転車にしなさい。最後の登りがすごいから」と言われたのですが、「大げさな〜」と思って普通のママチャリを借りました。交番の人たちの計算では、電動だとして多めに見積もって片道1時間とのこと。
ママチャリなので頑張らねばと思って休まずいくと、50分で到着しました。最後の登り坂は手押しで歩きました。
そこから、国道へ。
それはそれは、極寒のなか孤独なママチャリ・ライド(しかも風が強い)だったのですが、
空海さんゆかりのスポットとなればしんどくて当たり前だろうという基準があるので、大丈夫。
まー、孤独です。人っこひとりいないよ! 寒いし。
なんでこんなことをしているのだろうという気持ちが、通常の感覚だと30回くらい、やってくると思います。
でも大丈夫。同行二人乗りなのです。外からみたら中年女がひとりで強い木枯らしに吹かれながらママチャリをこいでいる姿であっても、実は二人乗りなのです。
で、登ると
でも、止まると寒い。冷えてくる…
こんなときは、歩いて参拝。
八大龍王という鳥居の中に入り
ご利益が期待できるという、真ん中に置いてある石の玉に触れると…
つめたぁ〜い☆
芯まで冷えてきたところで、池の周囲のすこし賑やかなほうへ向かってみると
風が強いので雲の濃さがぐんぐん移り変わり、神々しい瞬間と不気味な瞬間が交互にやってきます。
池の反対側には、町が見えました。
ここは来てみると湖のようですが人工池です。空海さんゆかりの地ですよ!
▼こちらです