ストーリーはウェブのほうで先に読んでいたので、「ヴェロニカ先生の特別講義」を中心に読みました。「沈黙のWebマーケティング」と併せて読むとおもしろいです。
この本は「ウェブで書く技術」の話のなかに、「いまどきの感情の乗せかた」という最新の要素を織り込んでまとめられています。
感情の発信者の明示の重要性を説いていたり(P237)、感情表現を入れすぎてしまうとアクが強い文章を生み出す原因となることに触れていたり(P255)、こういうことはすごく説明しずらい部分かと思うのですが、ストーリーとの掛け合わせでわかりやすい。
なかでもいいなと思ったのが「セルフディスカッションとセルフディベートを行う」(P264)というトピック。
これをあたりまえに脳内でやるかやらないかというのは、日常の会話にもあらわれるもの。
わたしは「Googleは一時的な感情にとらわれない書き手が最終的には生き残れるように検索結果を作ろうとしている」と信じているので、こういう本を読むのがすごく楽しく、息抜きになります。
大手IT企業がドカスカ記事を量産するメディアの弊害を被っていても書籍内で恨み言を長々書かず、ていねいに構成されています。
▼紙の本
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉
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▼Kindle版
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—
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